第8章 君と僕。
報告がすんだ僕は
すぐに硝子の診察室に向かった。
はやく会いたい。
はやく顔が見たい。
はやく触りたい。
はやく起きて欲しい。
はやく僕を見て欲しい。
はやく………………………………。
はやく、僕の腕の中に閉じ込めたい。
硝子の診察室をあけると、
まだ愛は眠ったままだった。
硝子はどこかに行ったのか、診察室には
いないようだった。
愛が寝ているベットの横にある椅子に座る。
可愛い可愛いお姫様の寝顔が
すぐ目の前にある。
あぁ♡♡♡。キスしたいなぁ♡♡。
こんな無防備に寝ちゃってさ。
早く。起きてよ。もう待ちきれないよ。
五条「ねぇねぇ、愛。」
試しに呼びかけてみるけど、ピクリともしない。
五条「愛〜、愛ってば。
……。ほんとに寝てるの?……。」
柄にもなく、少しだけ焦りがでてくる。
こんなにおっきな声出してるのに、
起きないもんなの??。
…………。死んでないよね?……。
焦りだした僕は愛の名前を
呼ばずには居られなかった。
五条「愛ってば!。
ねぇ!起きてよ!。
愛!!愛!!。」
すると、
愛のまぶたがピクリと動いた。
ゆっくりとまぶたが上がると、ボーッとした顔で
天井を見て、僕の方へと目線を移した。
おはよう、僕のお姫様。
やっと目を覚ましてくれたね。
ずっと待ってたよ♡♡。