第8章 君と僕。
''ドクンッッッッッ''
彼女のそう言った顔に自分の心臓がつよく打った。
儚く、悲しく、虚しく、覚悟した顔。
長いまつ毛が伏せられた瞬間に落ちていった一筋の涙。
あぁ。綺麗だ。
もっと。もっと………………。
君の泣いてる顔がみたい。
どんなことをしたら君はもっと泣いちゃうのかな?。
どんなことでその表情は変わるのかな?。
どんなことをしたら笑うの?。
どんなことをしたら怒るの?。
どんななことをすれば…………。
僕だけを見てくれるんだろ……………………。
そう思う自分はイカれてるのかな?
なんて、思いながら僕は決めたんだ。
この可哀想なお姫様を僕という王子様が救ってあげる。
男「残念でしたね。では、さようなら。愛さん。」
声と共に男が手をゆっくりと女の子にかざした。
あ〜あ。一般人に呪いなんて使ったらご法度なのに。
コイツ、どうやって殺しちゃおうかな。
僕の可愛いお姫様にそんなことしたら、
どうなるか思い知らせてあげるよ。
可愛いお姫様。
大丈夫だよ。僕が助けてあげるからね♡。
王子様ってのは、こうゆうピンチなときに登場だよね♡。