第23章 早とちりも程々に※
──直接さわって?
恥ずかしいついでに言ってしまえと思った言葉のせいで宇髄さんが固まってしまった。
でも、珍しく顔を真っ赤にしているからきっと嫌なわけじゃない…よね?
愛撫の最中であれば、頭の中がボーッとしてるから恥ずかしいことも言いやすい。
巨乳大作戦のためにはやはり彼に揉んでもらうのがいいというまきをさんの言葉が頭をよぎるわけで…。
しかし、思いがけず微熱があった上、食べ過ぎで吐き気を催していて、丸三日間ほどシてないと私とて宇髄さんに触れて欲しいと思ってしまう。
「…やべ、ぶち込みたくなってきた。」
「??え、別に、いいけど…。」
「……駄目だ、今日は口でして欲しい。」
「?うん。分かったよ?」
頑なに口淫をして欲しいようで、苦悶の表情を浮かべながらも再び口づけをしてくれると夜着を少し肌蹴させて彼の大きな手に乳房が包まれた。
「んっ…!」
直接触れてもらえば、彼の体温が直に感じられて幸せな気分と共に快感で背中がゾワッとした。
彼の手の中で乳房の形が変わるほど揉まれるとだんだんと勃ち上がっていく頂が手のひらに押し付けられて勝手に気持ち良くなってしまう。
「ふ、…んっ、う、んっ…!」
口づけをしたまま。舌を絡ませたままの私たち。
漏れる声にも制限があるが、それでも気持ちよくて端から漏れ出てしまう。
頂が擦れて熱を帯びる。
絶対気付いているはずなのに宇髄さんはそこに直接は触ってくれない。
あくまで乳房を優しく揉みしだくだけで、その先を想像しただけで下半身が湿り気を感じた。
そろそろ頂の刺激をしてくれるかと思いきや、今度は手を替えてもう片方の乳房に触れてくれる宇髄さん。
そっちも同じように気持ちいいと感じるし、触られたいのだけど、昂った感情は"もっと、もっと…"と強い刺激を求めてしまう。
「…っ、ふぅ、っ、ふぅっ…ッ、」
足を擦り合わせて分泌する液を堰き止めようと必死な私に宇髄さんが唇を離すとニヤリと笑って見下ろしている。
「…ほの花、どこ触って欲しいか言ってみな?触ってやるから。」
…意地悪。
分かってやってる。
私が恥ずかしがりながら言うのを愉しんでるんだ。
それでも体は正直で触れて欲しくてたまらない私の口は勝手に喋り出す。