第23章 早とちりも程々に※
先ほどまでほの花の色気に当てられてばかりで悔しかったので、卑猥なおねだりをもっとさせてやろうと思ってしまう俺は意地が悪いと思われているだろう。
それでも目線を彷徨わせながらも…
「…てん、げん…、先も…触って、ください、ッ…。」
そんな風におねだりしてくるほの花に自分の肉棒も更に膨れ上がる。
(…やべ、想像以上にクるな。)
今日は口淫しかしてもらわないと決めてしまっている以上、自らそれ以上を望むことは憚られるし、万が一妊娠していたらそれこそ激しい情交などまずいに決まっている。
それにしても妊娠していたとして、こんな美しい女を娶り、妻とした場合俺は妊娠中のほの花を隣に毎日寝かせて何もしないことなどできるだろうか。
いや、絶対無理だ。
少なくとも体を弄って口づけて彼女の気をやらせたら間違いなく自分もシてもらうことになるだろう。
悪阻が酷ければそれさえ難しいので、まさかの自慰生活だ。
それでもきっと幸せだとは思うが、やはり彼女を組み敷いてもっともっと厭らしい顔を見たいと思ってしまうのも男の性だと言うしかない。
だから…顔を真っ赤にしているほの花の可愛いおねだりをもっと卑猥な言い方をさせたくなってしまうのも男の性だ。
「…ん?どこ?ほの花。俺に教えて?」
「っ、え、そ、その…!む、胸の…、」
「胸の?」
「…さ、先…、ッ、」
「ん?どこだ?ちゃんと言ってみ?ほの花。」
「い、意地悪ぅーーー!!もういいーー!!」
しかし、羞恥に耐えられなくなったほの花が突然そっぽを向いてしまったので苦笑してしまう。
(…やりすぎたか。可愛い〜。)
真っ赤な顔を背けて唇を噛み締めてるほの花の額に口づけを落とすと胸にあった手を再び動かし、主張している頂を摘んでやる。
「っ、や、ぁ、んんっ、!」
「…ごめんごめん。あまりに可愛いから欲張っちまった。ほら、気持ちよくしてやるから許せよ。」
胸の愛撫だけで気をやってしまうほど敏感なほの花。俺が教えたように、俺しか知らない顔で喘いで、俺の与える刺激に素直に感じる彼女が愛おしくてたまらない。