第23章 早とちりも程々に※
時透はその報告を終えると、「ほの花さんによろしく」と言って帰って行った。
それを見送るとほの花の部屋に向かう。
体調不良ではなさそうだったと時透も言っていたが、本当に大丈夫だろうか。
「ほの花〜?入るぜ。」
部屋の前まで行くとほの花の返事も聞かぬまま襖を開けてやる。
「ちょ、ま、って、って…。もー!宇髄さんー!まだ着替えてたのにー!!」
すると夜着に着替えてる真っ最中のほの花がいて、白い肌が惜しげもなく晒されているのが目に飛び込んできた。
すぐに夜着を羽織って後ろを向いてしまったのでほんの少しのことなのにその破壊力は凄まじい。
後ろを向いたまま帯を結んでいるほの花を後ろから抱き締めると頸に唇を寄せた。
「ひ、ぁっ!」
「ほの花、体調は?」
「え…?体調?………あー!忘れてた!うん、全然大丈夫だった!心配かけてごめんね。」
こちらが心配でたまらなかったと言うのにほの花の奴は完全に忘れていたようでキョトンとした顔で首を傾げられてしまえば不満しかない。
「忘れるくらい体調良いならよかったけどよ、こっちは心配でたまんなかったんだけど?」
「ごめーん!大丈夫でした。無事に復活〜!宇髄さんも怪我はしてない?」
「怪我はしてねぇ。でも…不満と性欲は溜まってる。」
万が一、妊娠してるならばほの花と性行為に及ぶことはあまり良くないのかもしれない。
しかし、自分の性欲は勝手に屹立に熱を送りつけると、我が物顔で勃ち上がる。
それをほの花の腰あたりに押し付けてやると耳まで真っ赤に染まってしまった。
「え、あ…えっと…、宇髄さん…。し、シます、か?」
「……ほの花、口でして?今日はほの花の口に出したい気分。」
「う、うん。」
──嘘だ。
本当はお前の中に入りたくて仕方ねぇ。
できればすぐにでもぶち込んでほの花の喘ぐ姿が見たいと言うのに、妊娠しているかもしれないということは挿入するのは良くないかもしれないと理性を総動員させて口淫を取り付けた。
どちらにせよ妊娠していたのであれば暫く情交はお預けだし、予行演習だと思って我慢しよう。