• テキストサイズ

陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第23章 早とちりも程々に※





宇髄さんの継子の神楽ほの花と言う人は結構有名だった。

すぐに忘れてしまう僕ですらちゃんと名前を覚えている。
柱合会議で一度だけ見たことあるけど、お館様に認められるほどの薬師の一族なのだと聞いた時はぼんやりと"凄い人なんだなぁ"と思った。


胡蝶さんも継子さんのことを一目置いているようで薬に関しては彼女に任せている部分もあるらしい。


それほどまでに薬師として認められているのにも関わらず、何故か鬼殺隊の最終選別を受けたことを知った時は驚いた。
もちろん宇髄さんの継子として鍛錬には余念がないようだが、戦っている姿を想像ができなかったのだ。


一度見た彼女があまりに可憐で虫も殺せなさそうな女性に見えたから。
宇髄さんが恋人にしたというのも肯けるし、それに関しては納得していたけど、やはり彼女が戦っているというのがどうも想像できない。
一定の戦果を上げているのも耳に入ってきていたけど、宇髄さんからは「クソ可愛い」という情報しか出てこないし、他の柱も彼女の戦いぶりを雄弁に話す人を見たことがなかった。


不死川さんは任務を共にしていたらしいのに、その時のことは何故かあまり共有されなかった。どうやら宇髄さんが箝口令を出しているようで、彼女の存在は鬼殺隊なのにどちらかと言えば薬師としての認知度のが遥かに高くて、謎に包まれたままだ。



そんな時にたまたま柱の打ち合わせに呼ばれたので行くと、そこにいたのは胡蝶さんと不死川さんと宇髄さん。
話の内容も鬼殺隊士が足りない上に医療班も足りないということ。

それならば気になっていた謎に包まれた神楽ほの花という人がどんな人なのか知れる良い機会だと思い、宇髄さんに同伴任務を進言してみた。


絶対に駄目だと断られるかと思いきや、快く引き受けてくれたのは驚いた。
医療班の任務が兼務で、危険な目に遭うことが少ないだろう言うことが加味されているとは言え、宇髄さんが彼女を溺愛していると言う噂はよく聞くし、少なくとも渋られると思っていた。


しかし、鬼殺隊士が足りないという状況的には柱がここで渋ったら鬼殺隊の任務全体の問題にもなりかねないので彼の判断は正しかったと思う。


/ 2859ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp