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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第23章 早とちりも程々に※




夕飯を食べると任務に向かうと言う宇髄さんの支度を手伝うため、部屋を訪れていた。
今日の彼は本当に心配性。いや、いつものことなのだが、いつもにも増して心配性なのだ。

彼の日輪刀を後ろから支えているとまたもや「重いから持つな」と言われる始末。
いつもなら「ありがとな」と頭を撫でてくれるところを心配しすぎて準備の手伝いもできやしない。


「ねぇねぇ。本当に大丈夫だから。あんまり気にしすぎて怪我とかして帰ってこないでね?」


「それは大丈夫だって。流石に任務に私情は…持ち込む時もあるけど今回は大丈夫だ。」


持ち込むんかい!というツッコミをして欲しかったのかと思うほど、驚くことを言われたが、向き合っていつも通りの口づけをされればその気持ちも薄れていく。


「ん、……っ。」


「…ほの花。愛してる。行ってくるわ。」


「う、うん。私も…!気をつけてね。」


「…あ、そうだった。一個聞いていいか?」



まさに今から行こうとしている間際にこちらを向くと突然質問をしてもいいかと問われる。
コクンと頷けば、少し微笑み頬を撫でられた。


「今月まだ来てないか?アレ。」

「え?アレ…?あ、月のモノ?」

「そうそう。」

「まだだけど、いつも不順気味だからそろそろかなぁ。」


里が全滅してからと言うもの暫く月のモノが止まってしまうほど精神的に参っていたため、やっと再開したそれも不順気味だった。
なのでいつ来るのか予測が立てにくく困っていたのだ。
でも、何故そんなこと聞くのだろうか。
初めて聞かれた月経事情に彼を見上げてみたが表情を変えずに微笑んだまま私の頬を撫でている。


「何でそんなこと聞くの?」


「ん?お前、体調不良で月のモノまで来たら体がもっとしんどいだろって思ってさ。」


「あー…確かに。その時は流石に痛み止め飲むね。」


「まぁ…そうなったら飲め。仕方ないからな。」


やっぱり今日の宇髄さんはいつもと違う気がした。いつも以上に優しくしてくれるし、心配性だし、それと同時に私を見る目が慈悲深い。

かと言ってその理由は自分の体調不良のせいなのだから早く治すことに遵守しようと彼を見送るとすぐに布団に入ったのだった。

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