第23章 早とちりも程々に※
ここ最近、ほぼ毎日ほの花を抱いていたのでたった一日空いただけでも、今すぐ抱きたくて仕方がないと思うほど性欲が溜まってしまうようになっていた。
任務があれば帰ってきてからほの花の部屋に直行して、寝ている彼女を起こすのは申し訳ないと思いつつ、昂った気持ちをどうすることもできずに彼女の布団に入っていく。
そうすれば、可愛い寝顔に出迎えられて、更に大好きな彼女の匂いが簡単に自分の理性をぶち壊してくる。
寝ているほの花に心の中で謝ると体を弄っていき、薄っすらと目を開けたところで組み敷くのはもう日常だった。
最近では二人きりの時は「天元」と呼んでくれるのもより性欲に拍車がかかっている。
念願だった"名前を呼んでもらう"おねだりが絶賛継続中。
もちろん二人きりじゃなければ「宇髄さん」になってしまうのだが、名前で読んで欲しくてより彼女とヤリたくて仕方なくなっていると言うのも少なからずあると思う。
それほどまでに「天元」と呼ばれることの破壊力は凄まじい。
怒っていたことも簡単に許してしまいたくなるほど、呼ばれたら嬉しいし、抱きしめたくなってしまう。
二日間の任務を終えると、やっとほの花に会えると思い、気持ちが浮き立つ。
早く触れたい
早く顔が見たい
早く声が聴きたい
自分の欲が頭の中を反芻して埋め尽くしていく。
全速力で屋敷までの道のりを帰ってくると、足早にほの花の部屋に向かう。
そこには布団に入ってスヤスヤと寝ている愛おしい恋人の姿が目に入る。
寝ていても起きていても外見の破壊力はとんでもないほの花。
吸い寄せられるように布団に入ると、手が勝手に体を弄り始める。
食事量を多くしてからというもの、確かに柔らかな丸みを帯びて更に女性らしい体つきになってきたように思う。
腰も細いのだが、前ほど骨張ってはいないし、全体的にふわふわとした柔らかさを感じる。
夜着を肌蹴させて触れる胸もすっかりデカくなって己の手からはみ出すほど。
こんなのを他の男に見られたらまた死ぬほど嫉妬してしまうというのに、此処だけ成長を妨げる術など知らないので彼女の頑張る姿を黙って見ていることしかできなかった。