第23章 早とちりも程々に※
もちろん私はちゃんと宇髄さんの目があるところではしっかりご飯も食べて、甘味だけで済ますと言うことはない。
蜜璃ちゃんと食べ放題に行くのが毎週の定例行事のようになって三回目。
要するに食事量を増やしてから三週間目に入ると体重と共にちゃんとお乳も成長してきていて隊服もピッタリ着れるようになっていた。
…が、それによる弊害もある。
「…気持ち悪い……。」
「ほの花ちゃん、大丈夫?」
「もう駄目…。今日はこれでやめとく…。」
いくら大好きな甘味だって食べ放題に行き続けて、毎回常軌を逸した量の甘味を食べているらしいので(店主の人に言われた私たち)、流石に胃がムカムカとしてくると言うものだ。
平気そうな蜜璃ちゃんを見ると羨ましい…。
しかしながらもう食べられないと言っておきながらかなりの量を食べて、残り時間あと十五分程度というところ。
それだけ食べておきながら、何を言っているのだと思われるかもしれないが、流石に気持ち悪くなってきた後に食べてしまえば、どうなるかと言うのは私はよーく分かっている。
「そうね、気持ち悪いならやめたほうがいいわ!私はあとあんみつ二杯だけ食べようかしら。」
「うん、蜜璃ちゃんは遠慮せずに食べて!私は焙じ茶でも飲んでおくから。」
正直、もう飲み物すら飲めない…と言うところだったが、ちびちびと焙じ茶を飲んでいるうちに制限時間の一時間半が終わったので、正直助かった…と思ってしまった。
お会計をしてお店を出るが、胃のムカムカは暫く取れそうにもない。
そして今日の私はツイている。
何故なら昨日から宇髄さんはすこし遠くに任務に行っていて、明日の朝方に帰るらしいのだ。
要するに今日の夜はいない。
私が夜ごはんを食べられなくても甘味の食べ放題に行っていたこともバレないのだ。
体重はいい感じに増加したのでもうそろそろ食事量を増やすのはやめてもいい頃かもしれないが、どうせならばもう少しお乳に肉がついてもいいのになぁと思っていたので、もう少しだけ頑張ろうかな。
そう思っていたのにどうやら私の胃腸は思ったよりもダメージを負っていたようで思ってもいない事件を引き起こしてしまった。