第22章 今の上官は風柱様です!※
きっ……つーーーー。
やっぱもっと広げてやらないと駄目だったか。
ほの花も痛ぇだろうが、こちらもすこし挿入しただけなのに持っていかれそうだった。
ギリギリと締め付けられる感覚に奥歯を噛み締めた。
「ほの花…、ちょっと力抜け…?」
「ひ。っ、え、…、な、どやって…?」
だわな…。ほの花はほの花でいっぱいいっぱいだろうし、震える体は痛みに耐えているのかもしれない。
まだ半分入っていないが、これ以上押し進めるのは可哀想だ。
「…いや、いい。そのままで。此処でちょっと動かすから。」
少しだけ腰を引き、もう一度少し腰を進める。
その一連の動きをその場所で行いながら、ほの花の蜜芽を擦ってやれば甘い声が漏れ出てきた。そうすると、少しだけ身体が弛緩したのが分かったので一気に奥まで貫いた。
「ひ、んっはああああっ!や、あっ、あ…ひ、…は、……っ、」
「悪ぃ、痛かった?いま全部入ったからよ。ごめんな。」
「…だ、いじょぶ、」
障子にほの花の体に触れれば触れるほどホッとしている。俺の知らない癖や反応はない。
それはあの糞野郎にそこまでされていないと言う証拠で、嬉しくて心の中で拳を突き上げる。
ほの花に非はないとは言え、やはり自分の女が他の男に手篭めにされそうになったことは腹が立つ。
仕方ないことだったと言い聞かせるが、此処までくると酷く安心して胸を撫で下ろした。
最後までシていたら俺はあの糞野郎に会うためだけに地獄行きを望むところだった。
浅い呼吸を繰り返しているほの花を見るとすこし待ってやった方が良さそうだと感じてその場で彼女の体を抱きしめた。
「…なぁ、ほの花?」
「なーに…?」
「お前はさ、綺麗なままだからよ。」
「え?」
「だから、もう二度と俺の前からいなくなるな。次いなくなったら地獄だって追いかけていって一生俺のそばから離れること許さねぇ。」
「うん。ここに、いる…。」
ほの花の肯定の言葉を合図に俺は腰を引き、勢いよく最奥に打ち付ける。
想いの丈を全てそこに打ち込むように。
他の男が此処に入ってこないように。
二度とほの花がいなくならないように自分を刻みつけるように。