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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第22章 今の上官は風柱様です!※





こんなに穏やかな日々が戻ってくるなんて思ってもいなかった。言い争っている宇髄さん達を見ながらボーッとしていたら、左側に座っていた須磨さんがツンツンと突っついてきた。


「ほの花さんっ!今日は私とお風呂ですからねぇっ!」


「あ、そうなんですね。」


「だから念入りに体洗ってあげますからねぇっ!」


「なっ?!?!」


フフッと笑う須磨さんに私は顔を真っ赤にさせて金魚みたいにパクパクと口を開け広げる。
本当に大家族みたいで元奥様達は姉妹みたいに仲良くしてくれて嬉しいけど、こう言う会話は恥ずかしい。ついこの前まで生娘だったわけだし、友達同士でそういう話をしたことがなかったので反応に困ってしまうのだ。

須磨さんはほんわかしてて天真爛漫だからあまりそういうことは話さないかと思っていたら意外にも平気な顔をしてこういうことを言って退けるので肝っ玉が据わっていると思う。



「天元様が手加減してくれるとは思えないですけど…頑張ってくださいねっ!!」


「が、が、頑張るって…!そんな、その、…!」


「こぉーら、須磨。やめてやれって。恥ずか死ぬぞ、コイツ。」


まきをさんとの言い合いが終わったのか宇髄さんが私のお腹に腕を回して引き寄せてくれるけど、それすら恥ずかしいというのにどうしたらいいのだろうか。


「そんなこと言って〜、天元様はちゃんと手加減してあげてくださいよぉ!翌日のほの花さんが可哀想じゃないですかぁー!」


「ンなこたぁ分かってるわ!最初はそう思っててもコイツがクソ可愛いから無理なんだわ!」


そんなことを恥ずかしげもなく言われるので、私は立ち上がって部屋の隅に移動して座り込む。しかし、「逃げんな!」と宇髄さんに追いかけ回されて拘束されると、今度は膝の上に乗せられてしまう。


(…もう、どうにでもなれ…。)


彼に抱え込まれながらもお茶を啜ることで何とか意識を保っていたけど、本当は繰り広げられる会話にこのまま寝てしまいたかった。



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