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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第22章 今の上官は風柱様です!※




「まァ、ちょっと落ち着けェ。」

「これが落ち着いていられますか?!あなたのせいでほの花さんがどれほど傷ついているか…!」

「分かってる。だから俺なりに責任を取るために色々と考えてンだよ。」

「色々って何なんですか。ハッキリと分かるように今すぐ説明してみてください。」


胸ぐらを掴みかかる勢いで詰め寄ってくる胡蝶に少し落ち着くよう言ってみるが、余計に怒らせてしまった。
その上、説明しろと余計に詰め寄られるので両手をあげて降参の真似事をしてため息を吐く。


(まぁ、胡蝶にだけは言っちまってもいいか。協力者は多い方が助かるしなァ。)


「…わぁーったってェ。…話す。」

「手身近にお願いします。」

「思ったよりも二人が元鞘に戻すのに骨が折れそうだったからよ、宇髄の導火線に火ィ点けてきたァ。」


流石にこれだけだと意味が分からないと尚も辛辣な顔をして睨まれるので自分が考えていることを全て話すことにした。


「…要するによ、宇髄の気持ちを確認しに行ったんだ。ほの花の話を聞くと"お前なんか継子にするんじゃなかった"って言われたらしいからよ。」

「…えぇ?!あ、あの宇髄さんがですか…?熱でもあったんじゃないですか?」


(まぁ、本当に風邪ひいてたらしいけどなァ…)

しかし、漸く俺の話を聞いてくれる気になったようで、胡蝶は真剣に耳を傾けてくれている。


「それがどうやら言ったのは本当らしい。アイツも否定しなかった。」

「…そんな酷いこと言われたら流石にほの花さんも屋敷に帰りにくいですよね。」

「…だな。今回行ったのはただ単に荷物を取りに行くためだけじゃねぇ。ほの花を俺の継子にしたって大嘘吐いてきた。」

「…ええ?!な、何でそんな…!」

「そうしたらアイツ、俺に向かって"絶対渡せねぇ"って言ってきやがった。未練タラタラだろ?宇髄のケツさえ叩けば、あとはほの花の気持ち次第で元に戻れるだろ。頃合いを見て嘘だったと言っちまえばいい。お互い遠慮しちまってたら元に戻りたくても戻れねぇからな。」


そこまで話すと納得したように大きく頷き、やっと少し笑ってくれた胡蝶に俺も胸を撫で下ろした。




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