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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第22章 今の上官は風柱様です!※





「どう言うことですか?天元様!」

「ほの花さん怪我でもしたんですか?」

「何で帰ってこないんですかぁあっっ!!うぇーーん!ほの花さぁーーーん!!」


俺は今し方、「頭が痛ェから寝る」と須磨に言ったはずだ。起こしにくるなとも。

それなのにいつもは誰かしら止めに入るだろうに、今日は三人が三人共物凄い形相で部屋に乗り込んできた。


いつかは言わないといけないことだとは思っていたが…


(…今かよ。早すぎるだろ…。)


あまりに煩かったようで開け放たれた襖の先にいた正宗たちとも目が合った。
確かに俺には説明する義務がある。


「…わぁーったって…。話すからとりあえず胸ぐら掴むのやめろ。頭痛ェんだって。」

本当のところを言えばほの花の薬は効き目が良くてもう殆ど痛みは消失しかけていると言って良いが、話したらすぐに出て行って欲しかったので少しだけ嘘をついた。


「…ほの花と継子関係を解消した。もう此処には戻ってこねぇと思う。」


言葉を放った瞬間、騒がしかった部屋の中が途端に静寂に包まれた。
三人の元嫁達よりも正宗達の反応が怖くてそちらを向けずにいる自分が情けなくて仕方ねぇ。


「…な、え…?ど、どうして…ですか?」

どうして?俺が聞きてェよ。
俺が一番状況を理解できてない。何故こうなった?と自分が一番知りたい。



「…ほの花さん、生きてるんです、よね?」

「…それは心配すんな。ちゃんと生きてる。」

そこが一番心配だったのかホッとしたような表情になったかと思うと、今度は途端に鬼のような形相をした三人にギョッと顔を引き攣らせた。


「…天元様?分かってるかと思いますけど、仲直りするなら早くしてくださいね。ほの花さん、ご存知の通りめちゃくちゃ美人なのですぐに誰かに取られちゃいますから。そうなっても私たちは知りませんからね。」

まきをの言葉に雛鶴も須磨も大きく頷くとやっと前のめりで凄んできていたのをやめて立ち上がってくれた。

ふと廊下にいた正宗達を見れば、深々と一礼をしてくれて申し訳なさでため息が出た。


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