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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第22章 今の上官は風柱様です!※





「仕方ねぇなぁ。つまんねぇ女だったが、折角の獲物だ。挿れやすいように舐めてやるか。」


好機は必ず来る。
そう信じていた。
体を離して私の秘所に顔を埋めようとした瞬間、私は髪から花飾りを取ると渾身の力を込めて奴の目に突き刺した。


「ぎええええっ!!!」


目から血飛沫が飛び、後ろに体を仰反らせた鬼を横目に自分の舞扇を手に取った。
そして、体勢を整えると直ぐに首目がけてそれを振り下ろした。


「さ、せる、かぁあっ!!」

「…っ、くっ…、」


首に入ってはいるが、舞扇が抜け切るまで力が足りなくて奴に手首を掴まれてしまった。


(…あと、少しだったのに…!)



鬼門封じを使っていても奴の領域の中ではほぼ無効化されている様子。
式神も恐らく同じだろう。



酸素が取り込めなくて、意識が朦朧としかけた時、鬼が私の首を爪で切り付けてきた。
こんな時でも日頃の鍛錬のおかげか、ちゃんと致命傷を負わないように避けれたことは不幸中の幸いだ。
しかし、少しだけ負った傷から血が垂れたことで痛みで朦朧としかけていた意識も浮上したが、それ以上に悶絶している様子の鬼が目に入ったことで私は完全に覚醒した。


「ぐああああっ、!」


鬼は己の手首から血を流しているが、何故?
攻撃してきたのはそっちの筈…。


私だって傷を負っているのに何故そっちのが大惨事になっているのだ。不思議に思ったのも束の間。
あれほど苦しかった呼吸が急にできるようになったのだ。


「っはぁ、っ、はぁっ、ハァっ…、え…?」


そして、ほぼ同時に血鬼術が解けたのか見慣れた町が目に入ったことで漸く頭が回ってきた。

そうか…!あの血鬼術を使いながらだと体の修復が間に合わないんだ。
やっと血鬼術の全容に気付いたと同時に聞き覚えのある声が降ってきた。



「「ほの花っ!!」」

「…え?風柱様っ!!と、えええ?何で宇髄さんが?!」


"不死川さんが来てくれたんだ!"とホッとしたのにそこに居たのは彼だけでなく、鬼も逃げ出す形相の宇髄さんもいた。


(…なんか、色々終わったわ…。)


そう思ったのは私だけでない筈だ。



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