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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第22章 今の上官は風柱様です!※





思いの外、いや、流石というかほの花は理解が早くてすんなりと納得してくれて話が早く済んで助かった。

「…ということは襲われた女性は皆その…。」

「あァ。どいつもこいつもしっかり強姦された上に喰われてる。性欲で満たされてンのかは知らねェが、中途半端に喰ってるところを見ると、そこまでの強さじゃァねぇだろ。」

「…要するに食べるより性欲を満たしたい…と?」

「多分なァ…?詳しいことはわからねェ。俺がいっても出てこねェからなァ。怖ェ想いさせて悪ィが、宜しく頼むわ。」


そう言って謝っても手を振って「構いません」と笑顔のほの花にどれだけ救われたか。
傍若無人なあの野郎の恋人とは思えない程の生真面目さと優しさに感謝しかない。


「囮になるのは分かったのですが、どうやって風柱様にお伝えすれば?」

「鈴を渡しておくから鬼が現れたらすぐにこれを鳴らせ。宇髄ほど耳はよくねぇが、なるべく近くにいるつもりだから聞こえるはずだァ。」


手に持っていた鈴を渡すとすぐにそれを受け取って懐中に仕舞い込んだほの花。普通の着物での任務など初めてのことだろうし、すぐに戦闘態勢になるのは難しいと踏んでいるため、そばにいる必要がある。どっちみち部下を殺されてるわけだから自分が仕留めるつもりだったので彼女は囮だけなってくれたらそれで良かった。



「承知しました。万が一、自分で倒せそうならば風柱様を待たずして首を斬ってもいいのですよね?」

「あァ、それならそれで構わねェが、無理はすんなァ。お前が怪我したら俺の首が飛ぶ。」


「怪我をさせたらタダじゃおかねぇ」と言ってきた宇髄の目は本気だった。
そもそも女を狙う鬼のところへの任務など反対だったと言うのに蓋を開けてみれば色魔という宇髄からしてみたら溜まったもんじゃねェだろう。


「あははっ、いくらなんでも本気で風柱様の首なんて狩りませんよ!」


そうやって奴の恋人は笑って取り合ってくれないが、本当に怪我させたらあの派手な野郎に家を吹っ飛ばされると思う。


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