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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第22章 今の上官は風柱様です!※





「風柱様、今日は宜しくお願いします!」

不死川さんが迎えに来てくれると挨拶も程々に直ぐに目的地に向かった私たち。
今回は囮作戦の囮担当。風柱である不死川さんが一緒でいつもの任務よりもかなり安心感がある。


「…あァ、行く前に藤の家に寄ってから行くからよォ。」

「え?事前準備ですか?」

「そうだァ?ちとお前には変装してもらわねェといけねェ。」

「分かりました!今の上官は風柱様なので何なりとお申し付けください。」


そうは言ってもよく考えたら宇髄さんと任務に行ったことは一度もない。
たまたまだとは思うけど、それはそれで寂しい気持ちもある。少しくらい宇髄さんと任務に行けば彼との時間が増えるとすら思ってしまうのは私だけだろうか。



藤の家に着くと直ぐに部屋に通されて、そこに置いてあった物に目を見開いた。

綺麗な着物の数々に装飾品も。
下駄に羽織り

何通りもあるそれに目がチカチカした。


「…え、と…これ、は?」

「あァ、鬼殺隊の隊服のままだと怪しまれる可能性があるからな。既に鬼殺隊士が三人ヤられてるが、その時隊服のままだったしよォ、そろそろ怪しまれると思ってなァ。うちの隊の隊士に言って揃えさせた。適当に着替えてくれ。」

「…ええ、と、は、はい。わかりました。」

「出来るだけ町娘っぽい感じのがいい。」

「なるほど…。了解です。」


着物を着て任務なんて不思議だけど、今回は囮だし、致し方ないだろう。
念のため、着物の中にできるだけ武器を隠すと、手持ちの着物に近い色合いのものを選ぶと着替えた。


装飾品もたくさんあるけど、宇髄さんにもらった花飾りと耳飾りが付いているし、これはいつもつけてることでお守りのようなもの。出来るだけ外したくなかったので、髪型だけ変えると飾りをつけ直して、不死川さんが待ってる部屋に戻る。


彼がくれたものを身につけているだけで守られているように感じて嬉しくなる。どれだけ離れていても結局はいつも守ってくれるのは宇髄さんな気がした。
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