第21章 桜舞う、君との約束※
卑猥な言葉を言わせてこようとする宇髄さんに気を取られてしまい、進入してきた屹立に反応が遅れて息もできなかった。
「っ、は、ぁ……っ、ああ…っ…。」
「あー、やっぱきちぃー…。大丈夫かー?ほの花ちゃーん。」
本当に大丈夫か?だなんて思っているのだろうか。ニヤリと笑うその顔に悪びれた感はなくて、震える私を見下ろしている。
「な、っ…だ、だいじょ、ぶ、じゃな…い、!」
「ククッ、ごめんごめん。気をやっちまったか?」
「…か、軽く…。」
「あー、そうか。そりゃあつらいな。今から"ちゃんと"果てさせてやっから。」
「え、ちょ…っ、あああっ、やぁっ、は、ぅっ!」
下からの突き上げにより私の体は大きく跳ねる。宇髄さんは体が大きいから覆い被さると私の体はすっぽりと彼に収まってしまう。
だけど、それが凄く好き。
彼の体全てで抱きしめられる感覚が大好き。
「すっげ、ぐちょぐちょ、じゃねぇか…っ、簡単に俺のを飲み込んでく…!」
「だ、だって…ぇ…、きもち、い…から。」
「そりゃ、ァ、よかった…。おら、もっと喘げよ…。声聞かせろ…。そんで逝き狂え。俺しかいねぇから。」
宇髄さんはきっと私の"忘れたい"というさっきの言葉を覚えていてくれてるのだろう。息つく暇もない私は彼の律動についていくことが精一杯。
それを見て、いつもだってあんなに絶頂ばかり迎えるのに…手加減してくれていたのだと知る。
激しくしていたって私が果てたら少し待ってくれると言うのに、今日は全然待ってくれない。
「ああああっ…!」
体を仰反らせて目の前に火花が散ると全身に鳥肌が立つ。気をやるというのは本当に体力がいる。挿入してから既に二回目の絶頂だと言うのに彼の律動が止まることはない。
「は、ぁっ、うず、さん…!ちょ、っ、まって…!!いま、わたし…!」
気をやっている最中の突き上げは信じられないほどの快感で震えが止まらない。
「…っ、わぁーっ、てるっ、て…。お前は、なんも気にせず…、身を任せろ…。俺が忘れさせてやるから。」
その言葉に涙が出そうだった。
隠し事をしている私にもこんなに優しくしてくれて、愛してくれて。
嬉しくて彼の首に抱きつくと大好きな匂いに包まれた。