第21章 桜舞う、君との約束※
いつものほの花であれば考えられないほど自分を求めてくる姿はこちらもこちらで酷く興奮する。
「触って」なんてちゃんと口に出して言ったことがあったか?それほどまでにほの花も余裕もなく、この行為にのめり込んでいるのだろう。
だから下着越しに秘所を擦ってやっただけで激しく体を痙攣させて気をやってしまったほの花に俺は目を見開く。
ほの花が感じやすい体ということは俺が一番よく知っているが、これほどまでに自分との情交を望んでいる彼女は見たことがない。
「…ほの花、そんな善かったか。だけどよ、まだ触れただけだからよ。もっと気持ち良くしてやるから覚悟しろ。」
「…ん、っ、はぁ…いい、から…もっと、触って…。」
「…煽んなって…。すぐにぶち込みたくなっちまうだろ。」
「…いい、宇髄さんなら何されてもいいから。」
おいおいおい
何だよコイツ。
本当に煽られてるとしか思えない。
きっと今日のほの花ならば俺が今、肉棒を無理やり捩じ込んだところで怒らないどころか感じてしまうような気さえしている。
しかし、流石にそんなことはできないので、理性を総動員すると下着越しに触れていた秘所を指で再び擦り付けた。
「…んなことしねぇよ。俺は…お前が大事なの。理性あんのに、そんなことできねぇから。ほの花はただ俺に感じてろ。」
一瞬、驚いたかのように止まったほの花だが、すぐに頷くとふわりと微笑んだ。
久しぶりに彼女の笑顔を見た気がして、この瞬間だけは彼女の苦しみと悲しみを排除できているのだと嬉しくなった。
何があったのかは分からない。
つらいと口に漏らすほどのこと。本当は言いたいのに言えないということが彼女を苦しめている。でも、不謹慎だがそんなつらい時に俺に甘えてきたことが嬉しくてたまらない。
真面目で遠慮しがちな彼女はいつもなら"甘えていいのかな?"という遠慮が見え隠れする。
それなのに今日は全身全霊で俺に甘えているのがこんな時なのに嬉しいと感じてしまった。
それならば…ほの花が甘えられるように受け止めてやるだけのこと。