第20章 未来花嫁修行※
「…はぁ、っ、はぁ…。やべ、…おーい、ほの花ー?」
夢中で腰を打ち付けていて、たった今ほの花の中から肉棒を抜き取って白濁の精液を出したのはいいが…
「……悪ぃ、お前、いつから意識なかった…?」
途中までは何度意識を飛ばしても起こしてやっていたのは覚えているが、その内首に抱きついてきたと思うと微動だにしなくなっていた。
てっきりその体勢で耐えているのだと思い込んでいたら、どうやらそうではなかったらしい。
風呂だから良いものを、自分達の下にはほの花から分泌された愛液やらが水溜りを作っていて、自分の精液もそこに垂れてボタボタと音を立てている。
抱えていた体をゆっくりと降ろすとスヤスヤと寝ているほの花が目に入る。
その顔にはやはりまだクマがあり、化粧で隠されていたことで忘れていた。
そこをなぞるとつるつると気持ちいい肌の感覚に頬を緩ませる。
「…今回はお前が悪いからな。」
自分のシたことを正当化させようと脳が必死だ。
冷えてしまった体をもう一度温めて直してやると体を拭いてほの花の部屋に向かった。
居間からは楽しそうな話し声が聞こえてくる。まるで自分達がいるところとは別世界のよう。夜飯もちゃんと食えと言ったのは自分なのに結局、今日ほの花が最後に口にしたのは甘味だったことになる。
こうなってしまえばほの花は起きないし、今日は薬の調合も終えてるからゆっくり寝れると言っていた。
部屋に入るとほの花の夜着に着替えさせてやり、布団を敷いてそこに寝かせる。自分も着替えてくるか…と部屋を後にしようとすると「宇髄さん、だいすき〜」というハッキリとした言葉が聞こえてきて思わず振り返った。
しかし、そこにいるのはすやすやと寝ているほの花だけ。
(…寝言…?)
ふにゃりと顔を緩ませている彼女の表情を見ると先ほどまでの色香は見つからない。寝ているほの花の横にしゃがむと頬を撫でる。
「…お前な、その派手に可愛い寝言やめろよな…。結局はお前に絆されちまうだろ?」
こんなことなくても絆されている癖にどんな言い訳だ。
幸せそうに寝ているほの花に口付けると今度こそ部屋を後にした。