第19章 まだ見ぬ先も君といたい。【其の弍】※
それはあまりに突然のことで俺ですら予測不可能だった。
ぬるぬるになった蜜芽の上を肉棒で擦り付けてほの花の反応を楽しんでいたのに、気をやった後、コイツの体が急に前に倒れたものだから支えようと一歩踏み出した瞬間、勢い余って挿入してしまった。
弛緩していたところだったので自分は何とか絶頂を免れたが、ほの花は気をやったばかりで突然の挿入で体を震わせて耐えている。
「悪ぃ、痛かったよな。お前が濡れすぎてて入っちまった。」
一旦、抜いてやった方がいいだろうか。
しかし、この状況で抜くのは………
(…生殺しだろ…。)
できたらこのまま最奥までぶち込んで盛大に挿抜させたいというのに。
しかし、"ほの花の体に無理させるわけにはいかない"と、俺の中の優しさが勝つ。
仕方なく抜いてやろうと腰を引き掛けた時、ほの花がチラッとこちらを見た。
「…うず、いさ…ん。ぬ、かないで…。」
「…へ、…へ?」
「その、まま…動いて…?」
潤んだ目に赤い顔、少し濡れた小さな唇がこちらを見てそんな理性を吹っ飛ばすようなことを言うものだから引き掛けた腰を止めた。
「…いいのかよ。痛くねぇの?」
「い、まは…ちょっと、ひりひりするけど…、いつも結局、気持ち良くなるから…、そのまま、動いて…?」
そんなこと言われてしまえば、極力注意をしながらやるので、是非ともお言葉に甘えさせてもらいたい。
真っ白な背中に唇を這わせるとほの花にはじまりの合図を送る。
再びこちらを向いたほの花の唇に自分のを押し付けるとそのまま最奥まで貫いた。
「っっ、んんんんんっ、ふぅ、っ、ん、…!」
口づけから漏れるほの花の息遣いが厭らしいのと先ほどの蜜芽上の往来とは比べ物にならないほどの圧で自分の男根を締め付けられて奥歯を噛み締めた。
唇を離せばそこから漏れ出る悲痛な嬌声が脳裏に焼き付くよう。
「っ、はぁ…、相変わらずっ…きっ、ちぃーな。」
「ああっ、や、んんっ、あ、っ!」
「いつもより濡れてるから直に善くなる…。派手に喘げ、ほの花。」
俺は壁に縋り付くように抱きついているほの花の手を包み込むと彼女の蜜路を何度も往復した。