第19章 まだ見ぬ先も君といたい。【其の弍】※
"股を閉じとけ"そう言われると言うことは閉じていると宇髄さんが気持ちいいんだと言うことだけは分かるので必死に閉じるが、閉じれば同じく快感で体の力が抜けていく私にとってこの行為はいたちごっこだ。
「…っん、はっ…!ひ、っ…、やぁ、う、ずいさ…、」
「ん…?すっげぇ、濡れてっ、けど…、大丈夫か?ほら、簡単に俺のを飲み込んでくぜ。」
「…だ、って…!」
「ほの花は此処触られんの好きだもんな?」
宇髄さんはそう言うとわざと蜜芽にだけ重点的に男根を擦り付けてきた。
「やぁあっっ!だ、っめぇっ…!」
「駄目じゃねぇだろ?善いのは分かってんだぜ?」
確かに気持ちいい。
でも、そう言ったらもっと気持ち良くされてしまい、早々に二度目の絶頂を迎えさせられると思ったのに、どちらにしても同じことだと悟った。
「…っ、ひ、…き、もち、い、けど…っ、また、変に、なっちゃ…うっ、!」
「仕方ねぇな…。ほら、イイぞ。気をやれよ。」
決して私はお許しが欲しかったわけではない。
本心をただありのままに伝えただけ。
果てさせてくれと懇願したつもりもないのに、往来速度を勝手に上げられると蜜芽への刺激が更に上がり、呼吸が浅く速く変化する。
絶頂を迎える前は大体こんな風に体の呼吸が変化していって体が張り詰めていく。
「…やぁ、ちょ、っ…うず、いさ、…!あっ、あっ…やぁああああっ!」
壁に手を押し付けて何とか立ってまま耐えるが、立ったままの情交など無理だ。
足がガクガクしているし、既に頭も白っぽくなってきていると言うのに。
それでも未だに蜜芽上の往来をやめてくれない宇髄さんに手の力も入らなくなってきて肘まで壁についてしまう。
「おっ、と、…っ、あ…」
しかし、そこまで予測していなかったのか宇髄さんが一歩足を前に進めた瞬間、ヌルヌルとした愛液に誘われて、私の蜜壺が引き裂かれそうなほどの鈍い痛みに襲われた。
「っひっっっっ、や、ぁああああっ…ま、あ、っふぅ…」
突然の痛みの原因がわからないわけではない。
分かっている分、突然すぎて頭がついていかない。