第18章 まだ見ぬ先も君といたい。※
「ほの花、俺の番まだか?」
「え…?え、?あ、え、…そ、そう、だよね…?」
完全に失念していたが、自分が主導のこの情交では宇髄さんが達するまでが自分の仕事。
いつもみたいに彼任せでは宇髄さんは一生達せられないのだ。
しかしながら問題もある。
自分の体力がいま果てたことで残り僅かなことだ。彼の前に一度でも再び果ててしまえば、意識がなくなる可能性すらある。
膣内で未だに硬さを誇り、主張をしてくる屹立が恨めしい。しかも、一度出してしまっているから簡単には達してくれないのでは…?
(…やばい、どうしよう。大丈夫かな、わたし。)
「…うご、きます…」という絶望への扉を自ら開くと、果てたばかりの怠い体を何とか動かしてみるが、思うように腰が上がらない。
それどころか少し動いただけで簡単に快感が突き抜けていくこの感覚が恐怖でしかない。
「あ、ぅっっ。やぁっ…っ、はぁ…っ、あっ、あっ、あっ…」
「…ほの花、いいぜ。もっと腰上げろ。」
宇髄さんに言われた通り、頑張って腰を上げるが、やったらやったで今度はその分快感がもっと体を痺れさせていくので、体はおかしくなるばかり。
「あ、っん、やぁ、も、、むりぃっ、ッッ、だめ、ぇえええええええええっ!!」
簡単に次の絶頂を迎えてしまうと再び彼の肩口に頭をもたれさせるが、当然のことながら彼の屹立が膣内で恐ろしいほどの存在感を放ってくる。
「…あ、の…ま、だ…だよ、ね?」
「んー?まだ無理だなー。そんなんじゃ朝まで無理だぜ?」
その言葉に絶望感が頭を覆い尽くす。
あまりの快感に泣きそうになりながらも再び体を動かし始めるが、濡れそぼった膣内が簡単に彼を受け入れてしまうので、最奥に否が応でも突き刺さり、それが私をどんどん追い詰めていく。
既に肩に手を置いてるだけでは体を支えることすらできなくて、こんな状況なのに彼にお願いをすることにした。
「っ、うず、い、さ…、だ、だきついて、いい…?」
「…どーぞ?大丈夫か?」
「う、ん…がんばる…。」
私はそのまま彼に抱きつくと自分の体重を彼に支えてもらいながら律動を繰り返す。
白っぽくなっていく意識の中で彼の声が遠くに聴こえた。