第18章 まだ見ぬ先も君といたい。※
全部入る気がしないと言ったほの花の言葉は大正解で、この体位でなくとも挿れた時、完全に全部が入ったことはないので、ほの花が全部収めようとしていること自体間違っている。
しかし、そこは自分の肉棒問題なので彼女は気にしなくていい。
「別に挿れなくていいって。気持ちいいところで動いてみろよ。」
「全部、入らないと宇髄さんは気持ち良くないんじゃないの?」
この期に及んで自分のことよりも俺の心配かよ。
流石にお仕置きが可哀想に思えてきたが、そんな考えを振り払う。
「ンなことねぇよ。ほら、早く動けって。動かれない方が俺は地獄。」
「あ、わ、分かった…っ、んんっ、!」
再びゆっくりと腰を落としていき、恐らく行き止まりまで到達したところで深く息を吐いたほの花の体は汗でべったりと濡れていた。
俺の肩に今度は両手を置いてゆっくりと律動をし出す彼女の表情を一秒も逃すまいと釘付けになる。
「あっ、やぁっ…、ふぅっ、んんんっ、はぁ、…!」
「ほの花、気持ちいいか?」
「き、もち、いっ…!ああっ…!」
「好きなだけ気をやれよ。見ててやるから。」
細腰を持ってやるのは律動を助けてやるわけではない。ただほの花が逃げられないように固定しているだけ。
何もせずにただほの花が自分で動いて善がっている姿を見るのは最高に興奮する。
尚且つ、己の肉棒も刺激されるわけで、この状況は俺の中では至福の極みだ。
ほの花は先ほど俺の口淫をさせていた時の悶々とした気持ちの昂りを消化できずにいたのだろう。
まだ律動を開始して数分と経っていないのに浅い呼吸を繰り返して、震え始めている。
「ッああ、っ、や、だぁ…、き、もち、い…、ひっ、やぁっ、あっ…や、やだ、…、」
「気をやりそうか?」
コクコクと頷くほの花の背中をツゥーっと指でなぞってやるとビクンと体をしならせる。
「ひぅっッッ、や、あああああっっ!…あ、…あ…。」
俺の肩口に頭をもたれさせて快感に浸っているほの花の姿は色っぽくてゴクリと生唾を飲む。
だが、これで終わってもらっては困る。
俺の肉棒はほの花の中で出番はまだかと轟いている。