第17章 君色日和※
(…はぁーー……焦った…。)
ほの花が果てる瞬間に捻るように肉棒を扱いたので危うく射精してしまいそうになったが、なんとか我慢することができた。
しかし、果てたというのに未だに俺の肉棒を離さずに握ったままで呼吸が落ち着いた頃にむくりと起き上がり、握ったままだったソレを口に含み出した。
「ちょ、…お、おい。俺のは良いって…。」
「わたし、ばっかりはいやなの…。うずいさんも、気持ち良くなって…?」
見上げてきたほの花の表情がゾクリとするほど妖艶でゴクリと生唾を呑む。
(…コイツ、こんなに色っぽい表情もすんのか…。)
普段のほの花は天真爛漫で可愛いという言葉がぴったり。でも、今は…?
気怠い表情に頬を火照らせて物欲しげに屹立を見つめながらペロリと舐め、そしてそれを再び口に含むと上下に動かした。
「……っ、…。」
「い、ひゃい…?」
「い、たくねぇ。でも、入れたまましゃべんな…。」
「??きもひいい?」
あー、やべぇ。こんな表情見ちまったら挿れたくて仕方ない。
気持ちいいに決まってるし、ほの花の口淫は上手い。
「気持ちいい、っ、から。」
でも、素直に気持ちいいと言えばふにゃりと笑ったほの花がいつものほの花で不思議な
気持ちになる。
分かってる。ほの花は子どもじゃない。
生娘だっただけで立派な女性なのだ。
それなのに随分とほの花のことを馬鹿にしていた気がする。
同じ土俵の上にすらあげずに何故か与えるだけの情交になっていたが、ほの花だって自分のことを愛してくれていると全身で言ってくれている気がした。
「…ほの花、すっげえ気持ちいいから、もっとして?」
「う、ん…!」
嬉しそうな顔をしたほの花は可愛くて、色っぽくて、妖艶。
そんな彼女の頭を撫でていると、背中に赤黒い内出血の痕を見つけた。
気になってそこに触れてみると痛かったのかピクっと跳ねたほの花が俺を見上げた。