第17章 君色日和※
「ひゃぁッ!」
じゅぷっと突っ込まれた指が蜜路をゆっくりと往復すれば、私の体は面白いほどに反応してしまう。
彼の屹立ほどの衝撃はないにしろ、これが彼のモノを受け入れるために必要な慣らしだということを考えるだけで呼吸は浅くなってしまう。
最奥まで到達すると指を曲げて私の気持ちいいところに擦り付け出した。
それがどこなのか私にはわからない。
自分の体のことなのに情交に関しては彼のが私の体を熟知している。
「あ、ッ、やぁ、っ、ひぁっ、うずいさぁん…!」
「此処も好きだもんなぁ?ほの花。もっと触ってやるよ。」
先ほど私は確か彼に絶頂を迎えさせられたばかりの筈。それなのに体はもっとと求めているように蜜を分泌させている。
どこが好きなのか、どこが気持ちいいのか、どうすれば私が満足するかを心得ている宇髄さんが何だか羨ましい。
私だって宇髄さんを満足させたいといつも考えていた。
継子を譲れと言われた時、悔しかったのは図星だったからだ。
でも、もし恋人を譲れと言われていたら?満足させていないのだから変われと言われたら私は言い返せない。
もうこれ以上、悔しいのは嫌だと感じていた。
彼の愛撫によって頭が白っぽくなりながらも目線を下げると凶悪な顔をした彼の屹立が天高く反り返っている。
そこに手を伸ばすと優しく握ってみた。
「っ、は?お、おい…。」
「さわってもいい…?」
「え、あ、いや、…いいけど、よ。っ…!」
ゆっくりと上下に扱いてみると焦ったような表情が一瞬で色気を纏った。
温泉の時に教えてもらったのにそれから一度もちゃんとやったことはない。先日、やってみようと試みたものの自分の体力が保たなくて結局できなかった。
今日ならまだできそうだ。
「…もうちょっと、つよく…?」
「ああ…もっとしっかり握ってくれていい。」
聞けばちゃんと返してくれる彼に気持ち良くなってもらうにはどうしたらいいか。
そうだ…、確かこの凶悪な顔をした屹立を舐めるんだった。
言われた通りに扱きながらも、彼は指の動きをやめてくれないのでだんだん上り詰めていく快感を止めることができずに、私は二度目の絶頂を迎えてしまった。