第16章 子犬のワルツにご注意を※
「あっ…、ん…!」
「…ほの花、そんな目で見んなって。」
首筋から胸元までを丁寧に舐められながら彼の右手は私の胸を包み、撫で回してくるので快感で震えてしまう。
いつもいつもこんな刺激を与えられて、私ばかり先に気持ち良くなってしまうのが忍びない。
宇髄さんをそんな気持ちで見つめていたら、苦笑されてしまった。
這わせていた手で私の頂を摘み上げてくるとじわっ…と蜜が溢れ出した。
「ぁぁっ!…、はぁ…ん。」
「俺、お前の善がってる顔すげぇ好き。めちゃくちゃ色っぽい…。」
色気があるなんて言われたのは宇髄さんが初めてのこと。正宗たちには散々色気がないと言われてきたからはっきり言えば寝耳に水だ。
え?私に色気あるの?って感じだ。
どちらかと言えば宇髄さんの方が色気がある。
「…そ、そんなこと…うず、いさんにしか、言われたことない…です…ッ!」
「…当たり前だろ。俺しかお前のこと抱いたことねぇんだから。」
少しだけムッとした表情をする彼に"そう言われたらそうだ"と顔を引き攣らせる。
それを見た宇髄さんが動きを止めて私を見下ろした。
「…他の男にも抱かれてェなんて思っちゃいねぇよな?」
「お、思ってない!思ってないです!」
「まぁ、思ったとしても無駄だけどな。」
「え?」
「俺、お前のこと死ぬまで離すつもりねぇから。」
顔が熱い。
何という殺し文句なのだ。私の顔を見ると満足げに口角を上げて、再び胸の頂を摘み、隊服をはだけさせると反対側の頂を口に含んだ。
「ぁあああっ、んんっ!」
同じ箇所だけ全く違う刺激を与えられてそれだけで意識が遠のきそうだった。
片方は指の感触。
もう片方は舌のザラザラとした感触。
それが合わさり、私を簡単に追い詰めて行く。
きっと、宇髄さんは私が根を上げるまで続けて来る。
でも、彼に調教された体は彼の思うように反応することしか知らないから簡単に頭が白っぽくなり、弾けてしまう。
「ああ、だ、、だめ…っ、やぁああああっ!!」
全身に鳥肌が立つ。
絶頂は私をありのままの姿へ誘ってくる。