第15章 君が生まれた日※
止まらねぇ
怒りも
この行為も。
こんな強姦紛いのことをするつもりなど毛頭なかった。当たり前だ。目の前にいるのは自分の恋人のほの花。
いくら嫉妬で激昂したとて、許されることではない。
それなのにこんな嫉妬に狂った俺を受け入れるようにほの花が善がってくれるので怒りに任せて行為を続けた。
荒々しく下のスカートを捲り上げると、下着も剥ぎ取らぬまま指を差し込んでやる。
こんなに酷い抱かれ方をしているというのにしっかりとそこは濡れていて嬉しくなった。
「は、ぅっ!ああっ…!はぁ、んっ!!」
ほの花の声を聞くだけで気分はもっと昂ってしまう。いつもはゆっくりゆっくり愛を確かめるようにする愛撫も今日は気が焦っている。
ゆっくりしたらほの花から聞きたくない言葉を言われてしまう気がして。
まだ指一本しか挿れてない上に大して抽送もしてやってないのに指を抜き取るとパンパンに膨れ上がった男根をあてがい、そのまま貫いてやった。
「ひ、やああああああっ!!ッ、や、、うず、いさ…!い、た…ゆ、くり…!」
「こんなに濡れてるくせによく言うぜ。どうせすぐ気持ち良くなるだろ。」
何という酷い言葉。
痛いに決まっている。殆ど愛撫もしていない。
蜜壷の慣らしもしていない。
それで自分の男根に貫かれたのだ。
悲鳴をあげるほの花からしてみれば、強姦に他ならない。
それでも止めることができない俺は無慈悲に肉棒を引き抜くと最奥に打ち付けた。
キツく締め上げてくる膣壁に俺自身も長くはもたないことは明白だ。
痛みに顔を歪ませるほの花を見ながら胸が痛み始めたが、引き返すことはできない。
ズンズンと打ち付けているとそこだけ空間が違うような気さえする。
夢なのか現実なのか…。
それでも悲鳴のような嬌声をあげるほの花に引き戻されると足を持ち上げて己の絶頂のためだけに律動をした。なんて言う簡易的な己の欲の為だけの情交なのだ。
ほの花が気持ち良いかなど二の次。己のためだけ。
「やぁ、ひっ、ああっ、あっ!や、ぁん!」
「…くっ、…は…」
ほの花の声を聴きながら俺は暴発寸前の男根を抜くことなく、彼女のナカに全てを注ぎ込んだ。
それに気付いたのは数秒後。
怒りに任せて膣内射精をしてしまった。