第14章 【VD特別SS】初めての愛をあなたに…※
「やぁぁぁぁあっっ!ひ、っう、んんんっ!」
体中に電気が走るような衝撃に襲われて私は呆気なく果ててしまった。
今日はこの行為が始まってから一度も触れられることなくずっと舐められている。
お風呂に入っていないと言っているのに秘所までもを丁寧に舐めとる彼に申し訳なさしかない。
しかし、どうやら思ったよりも全身を丁寧に舐められたことが気持ちよかったようで夥しいほどの愛液を分泌してしまったらしい。
布団までびちゃびちゃというのは恐らく本当で臀部に感じる水気が自分がさせたものなのだと分かると眩暈がした。
それなのに宇髄さんは口元を緩ませて「敬語を使うな」と言ってきたので"おねだり"とはいえ、ずっと敬語を使ってきた私がそれを遂行できるか不安になる。
早速敬語を使ったがためにこの有様なわけだから彼はどうやら本気だ。
覚悟を決めて"敬語を使わないぞ"と意気込むがこの行為においての私の主導権はない。
いつも彼の思う通りに善いようにされてしまう。
そんな快感の中、できるだろうか。
「すげぇ濡れてるけど慣らすから指挿れるぞ。」
「ん、はい…。」
「はい、お仕置き〜。」
しまったと思った時にはいきなり指を突っ込まれてぐちゅぐちゅに掻き回されてしまう。
「ひぁ、やぁ、あああああっ!や、ご、ごめん、なさ…あ、!ご、ごめんね。」
もうわけがわからない。
自分が何を喋っているのかも分からないまま身を委ねるとさっき果てたばかりなのに体がこわばってきて腰が浮いてきてしまう。
これが絶頂を迎える前兆だと最近気づいたが、一度果ててしまうと脱力感が凄い。
情交をすれば何度も何度もこの感覚を味わうことになるので、終わる頃に意識があるかないかは半々といった感じ。
たまには起きていたいのに。
お仕置きは私が果てるまで終わらない。
指の抽送をしつつ、愛芽までもをぐりぐりと押しつけられるとまたもや目の前がチカチカとした。
「…ああっ、やぁ、っ、だ、だめ…!ね、ねぇ…!やぁ、だめぇえええええっ!!」
「…分かったか?お仕置きは絶対するからな。敬語使うなよ?」
「わ、わかっ、た…!」
もういっそのこと意識を飛ばしてしまえば…とも思ったが今日の宇髄さんはきっと飛ばしても起こされる。
そんなことをぼんやりとした頭で考えると諦めにも似た感情で覆い尽くされた。