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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第12章 陽だまりポカポカ小噺 其の壱





宇髄はつらい過去を持っているのに前向きで豪快なところが割と好きだ。
お館様に継子を頼まれる場面を目の前で見ていたが、あの時はまさかこんなに神楽にのめり込むとは思わなかった。


「はぁ〜…アイツめちゃくちゃ可愛いじゃんかよ?男がタカってくるのを俺がちゃんと見張ってねぇと何かされると困ンだよ。」

「…神楽は一般的には美人に入るとは思うが好みの問題だろ?そう全員を威嚇することないと思うが?」

「今のところ安心してんのは柱と女の隊員くらいだわ!お前は甘露寺がいいんだろうけどよ、俺はほの花がこの世で一番美しい女だと思ってんの!男の目に晒したら夜な夜なオカズにされたらどうしてくれんだよ?」


甘露寺が良いと言うのは当たっているが、発想がぶっ飛びすぎてて返す言葉もない。
元嫁達に袋叩きにあっているというのも恐らく少しの情もかける必要はないだろう。
だが、一頻り心の叫びを言って満足したのか急に肩を落とす宇髄に情緒が大丈夫か心配になった。

「ほの花がさ、甘露寺と気が合うって言って喜んでてさ。」

「…甘露寺と?」

「そ。アイツらちょっと似てンだろ。性格的に。あんな風に俺らと真逆の人生歩んできた素直で天真爛漫な女はさ、守ってやりたいと思わねぇ?」

そう言われて今までの宇髄の発言の数々は全く意味がわからなかったが、初めて納得できる発言に大きく頷く。
甘露寺と神楽が似てるかと言われたら…背格好は近いが、神楽は真面目で控えめな女という印象しかなかったので驚いた。
恐らく宇髄の前では甘露寺の性格に近いのだろう。それは他の男には見せていない自分にだけの神楽の姿。

そんな姿を見てるのに何故ここまで独占欲全開でいられるのか不思議で仕方ない。

何にせよ、宇髄の頭の中は神楽でいっぱいだと言うことだけは理解できた。


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