第11章 ヨリミチトキミノミチ※
「…っ、ほの花、大丈夫、か?もういいぞ?手だけにしてくれてもいい、…から、ッ…。」
そうやって気遣ってくれているのか私にこの行為をやめてもいいと仕切りに言ってくれる宇髄さん。
確かに顎は疲れたし、口角は切れてしまうのではないかと思うほど引っ張られて痛い。
彼の屹立は思っていたとおりの凶暴さで口内に収まることはなかった。
でも、気持ちいいと思ってくれているようで宇髄さんの表情が色っぽくてそれがもっと見たいと思ってしまうと、やめたくなかった。
いつも私ばかり気持ちよくさせてもらって、申し訳ないと思っていたけど、自分のできることなんて分からないし、聞くことも憚られた。
だから今日、彼がこうやってできることを教えてくれたのは結果としては有り難かった。
生娘だったこともあるが、私はどうしても知識不足で分からないことが多かった。
誰かに聞こうにもこんなことを聞いて、引かれてしまったら立ち直れないし、そもそも誰に相談したらいいのかも分からない。
そうやって過ぎてしまった日々は変えられないが、悶えるように顔を歪ませる宇髄さんなんて見る機会なかったので嬉しくてたまらない。
心なしか屹立がピンと張り詰めたような気がしたけど、気にせずそのままソコに吸い付く。
「…ッ、ほの花、ちょっと、待て…。もう良い…!」
トントンとやんわりと肩を押すが、私は不満げに彼を見つめて、フルフルと首を振った。
そんな私を見てギョッとした表情を浮かべる宇髄さんを尻目に屹立を口内ギリギリまで引き抜くと出来るだけ奥までいれてみる。
嗚咽するギリギリを攻めるのはなかなか苦労するが、まだまだ長い彼の屹立の残りは手で上下に動かす。
「…ほの花っ、おい、…ッ、悪ィ、っ出すぞ…!」
宇髄さんの呻き声のような声が聞こえたかと思うと突如として口内に熱い飛沫が放たれて驚いて動きが止まってしまう。
(…、え?、な、なに?!)
予備知識を掘り起こしても今なにが起こっているのかわからない私は「出すぞ」と言った彼の言葉で何かが出されていることだけがぼんやりと頭の中を占めていたので、それが出し切るまでジッとしていることにした。