第11章 ヨリミチトキミノミチ※
(…やっべぇーーーっ!!)
今、俺は絶望に打ちひしがれている。端的に言うとあろうことかほの花の口腔内に射精してしまったからだ。
いや、早々にやめるだろうと踏んでいたのにまさかこちらが達するまでされるとは思わなかったため、口内から抜く前に出してしまった。
ハッキリ言えば屈辱だ。
ほの花にちょっとだけ口淫させてやって高みの見物をしたら、すぐに此処で挿入してやろうと企んでいたと言うのに完全にしてやられた。
全て出し終える頃、ほの花がチラリと咥えたままこちらを見て、助けを求めるような表情をしていたので頭を撫でてそっと肉棒を抜いてやる。
「…悪ぃ、吐き出せ。ほの花。」
手で受けてやろうと口元に片手を添えてやるがキョトンとそれを見つめたまま、ほの花の喉がゴクンと動くのが目に入って俺は固まった。
(…は?こ、コイツ…まさか飲んだ?)
女にそんなものを飲ませたことなどないのでまさかの行動に目を見開いてその姿を見つめることしかできない。
「…ん、の、飲んじゃいました…。」
「お、お前な…。そんなもん飲むんじゃねぇ。不味いだろ、うがいするか?」
「しないです。だっていつも宇髄さんは私の…舐めてくれても、吐き出したり…し、しないじゃないですか…。私だって…しません…。」
おいおい、何だよ。その理屈。
俺がいつも吐き出さないのは甘くてうめぇからだし、今吐き出したのは俺の精液だぞ?それも何倍も量があっただろうが。
卑猥なことをしていると言うのにほの花の顔はいつも通り爽やかで綺麗なまま。
穢してしまった気しかしないが、モジモジしながらチラチラとこちらを見てくるほの花が可愛くて仕方ない。
それと同時に俺の男根がまたムクムクと起き上がっていくのが分かる。
「女にそんなもん飲まれたの初めてだぜ…。やらかした感しかねぇのにそんな可愛いこと言うなって…。」
「…わ、私が飲みたかったんです…!だから気にしないでください。」
その台詞は俺の性欲を掻き立てるだけたぞ。
膝立ちしていたほの花を抱き上げると膝の上に乗せて、そのまま引き寄せて口付けた。