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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第49章 【番外編】色褪せない想い【現パロ】※





【今日の夜、暁と会うことになりました。ちゃんと浮気のことを聞いてみます。】


ほの花からそんな連絡が来たのは彼女を看病した二日後のこと。
倒れた日こそ看病したが、それ以降はほの花もだいぶ元気そうだったので敢えて行かなかった。

会いたいし、看病してやりたい気持ちを抑え込むのは至難の業だったが、これ以上付け入る隙を見せるのも自分たちのためにならないと思い、ぐっと我慢した。



ほの花の報告を待とう…




と思ったのはほんの数分のことで、すぐにオレはほの花がちゃんと何事もなく聞けるのか不安になった。

そもそもほの花は昔から優しいし、男に対してあまり慣れていない。駆け引きなんて出来やしないし、相手が自分の思ってるような反応が返ってこなかった時、それにすぐに反応できるほど経験値もない。


何もなければいい。
でも、ほの花が心配だったオレは修羅場になるのを覚悟の上で彼女の家に行くことにした。


しかし、その前にどうしても気になることがあった。


ほの花と伊織が会っていたという事実だ。
普通の平日にほの花と伊織が会えるとすれば仕事の後。

ほの花が伊織の職場を知ることはできないが、伊織は知っている。
オレがどこの薬局に行っていたかは薬包を見れば分かってしまうことだ。
その時はまだ伊織と付き合っていたのだから。



…となれば、ほの花と伊織が会ったのは間違いなくほの花の薬局の近辺だ。


あんなに怯えるほど伊織が何かしたのであれば、それはオレの責任でもある。

オレは仕事を終えると足早にほの花の薬局まで向かった。アイツは今日まで休んでるから出勤はしていないけど、万が一伊織が押しかけているならばその事実は知らない。


アイツだけそこにいる可能性は大いにあった。



こちとら元忍だ。
隠密に行動するのは慣れていることだが、こんな現世ではそこまでのことはできやしない。


それでも、辺りに注意を払いながら薬局に向かうと裏口に伊織が隠れて座っているのが目に入った。


その瞬間、オレは無意識に拳を握りしめた。

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