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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第49章 【番外編】色褪せない想い【現パロ】※





「あー…くっそー、苛々する…!!何でアイツ、オレが会いにいくといねぇんだよ?!」

「宇髄…急にどうした?何の脈絡もなく、叫ぶなんて気でも触れたか?」


職員室で貧乏ゆすりをしながら苛々していると煉獄が声をかけてきた。
不思議そうに首を傾げるが、どうにもこうにも腹が立って仕方がない。


伊織と別れて、よし!ド派手にいくぜ!と思ったのにほの花に薬局に会いにいくと必ずと言って良いほどいないのだ。


こんな時に連絡できたらいいのに、メッセージはブロックされているのか全く音沙汰なし。
もちろん電話も繋がらない。

家まで押しかければ会えると分かっているが、アイツの状況が全くわからない。
もう彼氏と別れたのか、別れる気がなくて付き合っているのか。


どちらにしてもいずれはほの花をモノにするつもりだが、不用意に傷つけることは避けたい。
やはりオレはほの花を愛しているのだから。



「どーもこーも…好きな女に会えなくてヨッキューフマンってやつよ。」

「んん!!校内で不適切発言はやめた方がいいぞ!」

「うるせぇ!!!オレはアイツをずっとずっと探してたんだわ!!」


最近まで記憶がなかったくせによく言うぜ、と言われたら返す言葉はないが、無意識に彼女を探していた。
だから再び巡り合ったのだと信じている。


「宇髄はこの後、もう授業ないんだろう?それなら今日は早退して会いに行けばいいんじゃないか?」

「おい、お前のが不適切発言だろ。女に会いに行くために仕事を放置しろってか。」

「そうか!それくらいの想いならば仕事が終わってから会いに行けばいい。ずっと苛々しているようだったから提案してみただけだ!すまん!」


──それくらいの想いならば…?


煉獄の発言にオレは立ち上がった。


何だよ、オレは。
ド派手に行くとか言っておきながら、ほの花みたいに体裁を気にしちまって馬鹿みてぇじゃねぇか。


ほの花に対する思いはそれくらいか?
違うだろ。


オレはほの花を前世の時から命懸けで愛してきた。仕事休んで会いに行くことの何が悪い。


鬼斬りをしていたあの頃よりもはるかに健全だろうが。


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