第49章 【番外編】色褪せない想い【現パロ】※
「いっ…たぃ…!あ、暁…!ちょっと、待って…?!」
「はぁ?痛い?どうした?ご無沙汰でオレのが擦れて痛いのか?ハハッ、それは男を喜ばせるだけだぜ?」
暁の屹立が問答無用で私の蜜道をズンズンと挿抜してくるが、"そういうこと"ではない。
濡れていない私に暁は秘所を舐めてくれたけど、蜜壺から溢れ出すほどの愛液はない。
したがって引きちぎられそうな痛みに耐えているわけだが、あろうことか屹立の大きさを褒められたと思ったら暁は意気揚々と腰を打ちつけてくる。
そうじゃない。
そういうことではないのだ。
濡れていない蜜道を挿抜させれば火傷のような痛みが駆け抜けるのは致し方ないことではないか。
それ故、痛み悶え苦しんでいると言うのに暁は全く分かってくれない。
そもそも屹立の大きさであれば間違いなく宇髄さんのが大きかった。それ故にあんなに愛撫をしてくれたのだろうけど、大きくても気持ち良かった。
セックスってこんなに気持ち良かったんだ…って思うほど。
「あ、暁…!本当に…!ゆっくり、して…?」
「はいはい。ほら、ほの花…奥に当たるだろ?気持ちいいな?」
「…ちょ、っ、まっ、て…痛ぃ…!!やだぁ…!!」
「ほら、イけよ。」
正直、意識を失えばいいと思った。
でも、痛みで覚醒させられて無理だった。
宇髄さんのことを頭に思い浮かべたら少しはマシになるだろうか?
そう思って必死に彼とのセックスを思い浮かべた。
──天元…、愛してる…
(……?何?誰…?)
目を閉じて痛みに耐えていると脳内に反芻したのは誰かの声。
(…天元…?)
──ほの花、オレも。お前のことをド派手に愛してる
ああ、宇髄さんとのことを思い出していたのだから彼が脳裏に浮かぶのは当たり前だ。
しかし、私は"天元"なんて読んだことはない筈なのに。
心の中ではそうやって呼びたかったのだろうか?
彼の彼女さんが羨ましいけど、最早どうすることもできない。
私は暁と添い遂げることが贖罪だ。
彼が浮気していようとなかろうと
裏切ったのは私も一緒なのだから。