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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第49章 【番外編】色褪せない想い【現パロ】※






「はぁ〜、疲れた〜…。もう、社畜だよ、社畜…。何回も出張させんなよな…。また来週出張なんだよ…。」


暁は宣言通り仕事後に家にやってきた。
疲れた表情だが、そのスーツはいつものやつ。

映画の後…、見てしまったものと酷似している。
やはりアレは…暁だったのだろうか?


「そ、そうなんだ…。大変だね。出張って…今回はどこに行ってたの?」

「んー?大阪だよ。あ、何?土産欲しかった?悪ぃ!ほの花いつも何も言わないから何も買ってきてねぇや。」

「ううん。それはいいんだけど…一昨日ってもうこっちにいた…?」

「へ?いない、けど。まだ大阪にいた。」


暁は顔色ひとつ変えずにそう言い放つ。
やはり見間違いだったのだろうか?
この態度はもし黒ならば少しの罪悪感も感じていない。

…もし、白なら浮気したのは私の方だ。


「…何でそんなこと聞くんだよ。なんかあった?」

「…ううん。仕事終わりに映画見に行ったんだけど…暁に似た人を見た気がして…。」

「ああ、映画ね!悪かったな。面白かった?」


突っ込んでもそこには乗ってこない。
彼の気持ちが分からない。
どうしたらいいのか、わからない。


「…うん。面白かったよ。…ごはん、食べる?肉じゃが作っておいたよ。」

「んー…、どうしよっかな。先にほの花にしよっかなぁ…?」

「え…、んっ…!」


キッチンに肉じゃがを温めに行こうと思ったら、腕を引かれて落ちてきたのは彼の唇。
暁とキスをするのは当たり前のことだ。

私たちは付き合っているのだから。


それなのに違和感と同時に不快感を感じてしまった。
まだ疑ってるからだ。


「…ほの花、…ね?シよ?ほの花見てたらムラムラしてきちゃった。」

「で、でも…ごはんは…?」

「後でいい。先にほの花がいい。ね?」

「……う、うん…。」



断れないのは万が一、彼の浮気が白だったとき後ろめたいから。
こんなことでチャラになるとは思わないけど、それでも彼が浮気してないなら私も宇髄さんに惹かれる気持ちを完全に止める。

もう彼以外見ない。

私は、暁と付き合っているのだから。



それなのに


綻びはすぐに現れてしまった。



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