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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第49章 【番外編】色褪せない想い【現パロ】※








「美味しい…!!ここの焼き鳥屋さん…!!」


「だろ?オレのお気に入り。」


「そうなんですね?!宇髄さんはいろんなことを知ってるんですね。お話も上手だし、流石教師なだけあります…!」



宇髄さんに連れて来られた焼き鳥屋さんはお気に入りというだけあってどれも絶品。

焼き鳥は塩派だったと言うのに、タレの味が本当に好みだし、苦手なレバーも美味しく食べられた。

しかも、私の食べる量を把握しているかのように最初から「そんなにお前食えねぇからとりあえずそれだけにしとけ」と言ってきたのは驚いた。

その時は「絶対に食べられるのに…」と思っていたが、蓋を開けてみればお腹がいっぱいでもう何も食べられない。


この人…エスパーなの?

宇髄さんは本当に掴みどころがない人。かと思えば行動の全てが納得できてしまうこともあって毎秒ごとにパニックを起こしている。


「ほら、デザートは別腹だろ?何食う?此処はプリンがうめぇぞ。」

「…別腹、です…!ありがとうございます…。」


デザートは別腹という女性は多いだろう。
だからそう言われたに決まっているけど、この人が言うと私の全てを知り得ているような気がしてならない。


「本当は和菓子のが好きだろ?」

「…?!?!え、な、な、なん…?!」

「いや、そんな顔をしてる。」


そんな顔とはどんな顔なのだろうか。
そもそも和菓子が好きだなんて一言も伝えてないのに。
やはりこの人はエスパーなのだろうか?


彼の言う通り、私は和菓子が大好き。
クォーターなので顔が日本人っぽくない部分もあるけど、実は餡子が大好きなのだ。


特に豆大福は大好物で、1日に10個以上も食べたことがあるほどだ。


そんなこと一度も伝えたことないのに知っているかのようにそう言われてしまうと彼の存在がどうにも浮世離れして見えてきてしまった。


「…宇髄さん、って…宇宙人ですか…?宇髄の宇は宇宙人の宇ですか?」

「…おい。お前、頭良いのか悪いのかどっちだよ。地球を侵略しに来たように見えるのか?オレが。」

「…いやぁ…そうは、見えないんですけど…。」



困ったように笑う宇髄さんは顔をくしゃくしゃにしててもやっぱりイケメンでうっかりその姿に見惚れてしまった。

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