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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第49章 【番外編】色褪せない想い【現パロ】※




「……?!……!?………う、宇髄さん、今日は、如何されましたか…?」


「おい、『嘘だろ、コイツ心療内科なんてかかるのか?』って目が言ってるぞ。失礼な奴だな」


「え、…?!あ、い、いえ…、あの、今日は睡眠導入剤を3回分処方されていますが……、ね、眠れない、ですか?」


「まぁね、変な夢ばっか見て夜中起きちまうんだよ」



それは間違いではない。
ただその後、また何事もなかったかのように寝れるので精神的な病気ではないだろう。
ただ夢に起こされている。


オレの目的はただ一つ、目の前の女に会いたかっただけ。


「…そうなんですね…。3回分処方されてるのでまだ必要ならば病院に行かれて下さいね」


「ああ、そうするわ」


「はい。では、お会計は…」


身長は170くらいか。
2メートル近くあるオレからすると小さいが、隣に並べばきっとしっくりくるのだろうなと勝手ながらに感じる。


言われた金額を財布から出すと同時に名刺を白衣の胸ポケットに入れてやる。


「…?」

「オレ、近所の高校で教師やってんの。怪しいモンじゃねぇからよ。オトモダチになってよ。オレも……、恋人がいるからよ。心配しなくていいぜ」


何の心配なのだろうか。
もちろん伊織がいるのにほの花に手を出すことは絶対に駄目だとわかっているし、しないと…言い切れる………



わけがない。


不思議そうな顔をして見上げられると息が少しだけ荒くなる。
今すぐコイツを引き寄せてキスでもぶちかましてやろうかとあり得ない性欲が頭の中を支配する。

何が心配しなくていい、だ。
オレの頭の中は邪心に溢れている。
ほの花とあわよくば自分のモノにしたいだなんて思っている。


曇りなき目がオレを捉えると後ろめたさに駆られるが、一度動き出した歯車は止められないのだ。


「…宇髄さん、あの、私も彼氏が…」

「わぁーってるって。別にとって食いやしねぇからよ。トモダチになってよ、な?」


強引に渡した名刺にはLINEのIDもしっかり記入した。
真面目そうな女だ。
連絡はくれないかもしれない。
それならばまた薬をもらいにくればいい。


また他のスタッフに止められないように小声で口説くオレは確信犯だ。

どうにもこうにも目の前の女を手に入れたくて仕方がなかった。



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