第47章 【番外編】貴方とならばどこへでも※
「あ….っ、あ、んっ!はぁっ、っ、ひっ…ぐ…!!やぁっああっ、だめぇええええええっ!!」
「は、何度目だよ…っ、お前。気をやる度にここが水浸しだぜ?」
──ぴちゃ、ぴちゃ
ほの花が感じやすいのは元々。
初めて抱いた時から感度はよかったが、こんな風に調教したのは…恐らく俺。
いや、確実に俺か。
俺以外に抱かれたことなどないのだからほの花が俺の抱き方に順応するのは当たり前のこと。
ただし、俺だって潮吹きさせたことのある女なんてほの花くらいのもの。
ここまでしっかりまぐわいをしたことなかったのもある。
コイツと出会うまでの俺は今思えばすごく淡白だった。
ほの花には性欲が強い男だと思われてるとは思うが、そういうわけではない。
もちろん鬼殺隊として忙しかったと言うのもあるが、ほの花と恋仲になってから自分の性欲は俺自身が一番驚いていると言っていい。
ドロドロになるほどに抱いても翌日にはまたほの花を見てムラムラしてしまう。
それは俺が記憶を失っている時もそうだったので体に染み付いていることだ。
ほの花を抱くことに体が慣れてしまっていて、最早ほの花にしか反応しないと思う。
俺が下から腰を打ち付ければ、その動きに呼応するように下に溜まったほの花の潮がぴちゃぴちゃと音を立てている。
「…聴こえるか?俺が、動く度に、よぉ、ぴちゃぴちゃ音がなって、んだろ…?」
「や、ぁああ…っ、やめ、…っ、ぁん…!」
「おいおい、まだ寝るには早いぜ?もっと気をやっちまえよ。もう他の男に…声なんざかけられないくらいに愛して、やるからよぉっ!」
結局、行き着くところはそこだ。
あの光景が目に浮かぶと言いようのない怒りが込み上げる。
ほの花が可愛い顔をしているのも、厭らしい体つきをしてるのも、愛らしい笑顔も全部俺だけが知ってればいいだろ?
これほどまでに独占欲を感じたのもほの花が初めてのこと。
恐らくこんな俺を受け止められるのはほの花くらいのもの。
こんな酷い抱き方をしても翌日にはニコニコ笑っているほの花が俺の最高の嫁だ。