第9章 『実家に帰らせて頂きます』※
"宇髄さんが欲しいです"だと?
そんなおねだりを一体どこで覚えてきたんだ。
一瞬、あの山に薬草を取りに行った時に誰かとそういう関係にでもなったのかと浮かんだが、そんなことできるような奴ではないとすぐに思い直す。
しかし、一度付いた炎を消すことはもう難しい。
「…ほの花が言ったんだからな、俺が欲しいんだろ?」
「え、は、はい…。」
動揺した目で見上げられるが間違いなくお前はそう言った。そんなこと言われて止められるわけないだろ?
俺は膨張しきった肉棒をほの花の蜜壷にあてがう。
それだけでぐちゅという愛液が耳に厭らしく聴こえてきた。もう少し慣らしてやるつもりだったが仕方ない。
可愛いほの花のオネダリだ。
「…ほら、お望み通りにくれてやる。
ほの花。存分に啼けよ。」
そう言うときつい蜜道に己の肉棒を勢いよく突き付けた。そこに少しの慈悲もない。
「ッッッ!ひ、や、ぁぁあああああっ!!ぐ、ッ、は、ぁ、、ハァ、…っふ、…。」
挿れただけなのにやはり思った通り気を抜いたら一瞬でもっていかれそうなほどの締め付け感にすぐに動くことは叶わず、ほの花の嬌声を聴きながら自分も少し落ち着くのを待った。
「…お望みのモノのお味はどうだ、ほの花。」
「…ぁあ…、お、…き…くて、いき、できな…い、です…。」
「…欲しかったんだろ?誰に教えてもらったかしらねぇけど煽ってきやがって…。」
「だ、れにもおしえ、てもらってな…い、です、!」
泣きそうな目でそう言うほの花にやはり自分の勘違いかとやっと納得ができると、冷静さを取り戻した。
「……悪ぃ、頭に血が上ってた。お前が急に艶っぽいこと言うから男に教えてもらったのかと思ってちょっと苛ついちまった。ごめん。」
「う、うずいさ、ん以外、知りません…!本心、言った、だけです…、」
それが本心ならば俺はほの花を随分と開発してしまったようだ。
素直で純粋な分、破壊力が半端ないことを改めて思い知らされる。