第9章 『実家に帰らせて頂きます』※
瞬間的な嫉妬から勢いのままほの花にぶち込んでしまったが、欲しいと言ったのはほの花だとしてもここまで急に捩じ込むことはなかった。
未だに衝撃で震えているほの花に覆い被さり、謝罪の口づけを送ると少しだけ微笑んでくれてやっとホッと胸を撫で下ろした。
「…痛かったろ。ごめんな。」
「だ、いじょうぶ、です。うごいて、いいですよ。」
「…ゆっくり動くから。」
埋めていた肉棒をゆっくりと引き抜いていくと愛液がネチャァと厭らしい音を立てる。
それをギリギリまで引き抜き、もう一度最奥に進めていく。握りつぶされそうなほどの蜜路の締め付けは健在だが、最初よりも力が抜けているようで挿抜はしやすい。
「…は、ぁっ、んんっ…。」
「ほの花っ、はぁ…、相変わらず、きっついな…。」
ゆっくり動いているからかろうじてもっているが、ほの花の蜜壁は感じたことのないほど毎回毎回絡みついてくる。
それが気持ち良くてたまらない。
ぱちゅん、腰を打ち付ければ眉を寄せて耐えるほの花が目に入るが、その顔は苦悶の表情というより快感を耐えているように見えた。
前回よりも男根で感じることができているのだろうか。
もしそうなら物凄く嬉しい。
「…ほの花、気持ち良い、か…?」
たまらず聞いてみれば薄っすらと目を開けたほの花が掠れた声で「はい」と答えてくれた。
最初の時はほの花と繋がりたいと言う欲だけで彼女を抱いてしまった。
早く俺のものにしたかった。
誰かに取られる前に早く。
正直焦っていた。
だが、今はほの花と二人で気持ち良い情交をしたいと思える。
愛撫だけでなく、自分のこの肉棒でも感じて欲しかった。
確かに体がデカい分、他の男よりも凶暴かもしれないが、受け入れて欲しかった。
一緒に感じ合いたかった。
「…宇髄、さん、は?」
「…ん?」
「宇髄さんも、気持ち良い…?」
そんなことを聞いてくるものだから思いっきりほの花の最奥に打ち付けると口付けた。
「…当たり前だろ。クソ気持ちいいっつーの。」
微笑むほの花を見遣ると俺は抽送速度を上げた。