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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第45章 【番外編】かまぼこ隊まぐわいを知りたい!の巻





──蝶屋敷



「ほの花ーーーーー!!!!」


大きな声で名前を呼ばれるのが聴こえて来たかと思うと呪文のように『猪突猛進、猪突猛進…!』という言葉も聴こえたことで誰が近づいて来たのかなんて一目瞭然。


カナヲちゃんもアオイちゃんと禰󠄀豆子ちゃんと楽しくおしゃべりをしていたと言うのに突然の中断を余儀なくされた。

しかし、苦笑いのアオイちゃんが立ち上がって伊之助を出迎えようとしたことが何とも微笑ましくてニヤニヤとしてしまう。


(…ダメダメ…!何か初々しくて可愛いのがニヤけちゃう…!)


しかしながら、伊之助は自分の名前を呼んだような気がしたので首を傾げる。
天元との話は終わったのだろうか?


男同士の話と言うだけあってひょっとしたら結婚の申し込みの仕方とかを聞いてるのかもしれないと思ってすぐに自宅を出て来たのに、これではよく分からない。


「…伊之助さんったら、どうしたのかな?」


アオイちゃんがそう言いながらこちらを向いたので『何だろうね…?』と返すに留まる。
だって万が一、結婚の申込の件で私にも聞いてこいみたいな話だとすれば野暮というものだからだ。


しかし、私たちの視界に入った瞬間に伊之助が放った言葉に私の顔は秒で沸騰した。


「あーーー!いたいた!!おい、ほの花!!潮吹きって何だ?!」


「………は?!?!」


「おっさんが言ってた!お前、すげぇんだろ?!それ、どうやってすんの?!」


"おっさんが言ってた。お前、すげぇんだろ?!"

おっさん

おっさん=天元

天元=夫


「〜〜〜〜〜〜っっ!!!な、っ、なっ…!?!?」


「なぁ、教えてくれよ!アオイにする時サンコーになるだろ!?」


そこにいる女子三人はキョトンと首を傾げたまま。何のことを言っているのか分からないのだろう。
要するに自分しか分かってない。


でも、内容はド派手に下ネタだ。
それもどうやらネタを仕込んだのは愛する夫…のはず。


「な…っ、だ、な、…!?」


「ちょぉーーーーーっとまてぇえええええええい!!!」


私が狼狽えて何も言えずにいると、今度視界の端に映ったのは銀髪隻眼の美丈夫。
天元だ。


しかし、その顔を見た瞬間怒りで拳を握りしめて震えたのは仕方ないことだと思う。

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