第45章 【番外編】かまぼこ隊まぐわいを知りたい!の巻
顔を引き攣らせながらゆっくりと立ち上がった天元は震え上がっている三人を見下ろすと指をピンっと向けた。
「はぁん?!この俺様がほの花を満足させてねぇだと?…ンなことあるか!!最初から気をやらせまくってやったわ!!何なら最近は潮吹きさせてやってるわ!!しかも、アイツは濡れやすいし、感度が高ぇからよ!男としては最高よ。さらに言えばアイツ、マジで口淫も手淫もうめぇからな!あの可愛い顔に騙されんなよ。俺の前では淫らな顔して善がりまくってクソ可愛いんだっつーの!!それとも何だ?テメェら、俺らの性生活に文句でもあんのか?!あん?!」
「ひ、す、すいませんすいませんすいません。伊之助の代わりに謝ります!!」
「伊之助も悪気はなかったと思うんです!許してやって下さい!!」
「なぁ、潮吹きって何だ?」
「「もうやめろーーーーー!!」」
尚も質問をしようとする伊之助の口を塞いだ炭治郎と善逸はそのまま天元に向かって頭を下げた。
「あ、あの、もうよくわかりました!あとは自分で当日頑張ります!!」
「お、俺も、ねね禰󠄀豆子ちゃんに聞きながら嫌がられないようにします!!」
「なぁー!潮吹きって何だよ、むぐぅ!」
二人は伊之助を担いで立ち上がるといつぞやと同じように脱兎の如く宇髄邸を出て行ったのだった。
その場に一人取り残された天元は勢いで捲し立てたことで肩で息をしていたが、だんだんと体温が下がっていく感覚に陥った。
「………やっべー……、すっげぇこと言っちまった…。しかも、アイツらに口止めすんの忘れた…。」
しかし、絶望に打ちひしがれている天元が部屋で唸っている間に蝶屋敷に先に着いてしまった三人(主に伊之助)がほの花に『おっさんにほの花とのまぐわいのこと聞いてきた!』と言ってしまった。
そのため漸く天元が到着した時には真っ赤な顔で診察室に隠れてしまったほの花を宥めるのに数時間かかってしまったのは言うまでもない。