第41章 【番外編】「娘さんを下さい‼︎」※
ほの花の体を膣ごと串刺しにするかのように滾った肉棒を打ち付ける。
狭苦しい膣内も腰を上げてやれば幾分かその締め付けは和らぐ。
しかしながら、元々ほの花の膣壁は狭いためそれも微々たるものだ。
「んんっふ、っ…!や、ぁ、ん!!」
「っ、口塞がねェ、と…、またお兄様が来ちまうぜ…?」
天井を見上げて淫らな声をあげるほの花だけど、その口は開け広げられたまま。
俺の言葉に慌てて手を口に持っていくが、目は既に虚ろだ。
「はっ…、可愛い、声が聞け、ねぇのは…残念だなぁ?俺は声聴きて、ぇのによ。」
口を抑えたままフルフルと左右に首を振るほの花が拒否反応を示せば、少しだけ不満は溜まるが、それよりも今はこの行為に没頭したいと脳が言っている。
律動を繰り返せば、ぐちゅと言う厭らしい音が蜜壷から木霊する。
ほの花の腰を少し上げてしまっているので苦しくないか表情を見て確認するが、その顔は恍惚としていて、目はとろんとして煽情的だ。
「…気持ち、よさそう、だな?」
そんなこと聴けばほの花が恥ずかしがって目を逸らすことは分かりきっていたが、言わずにはいられなかった。
それでも逸らした視線をそのままにチラッとこちらを見て、コクンと頷いてくれる彼女に口元がにやけた。
「いいぜ…?何度でも気をやっちまえ…!」
ここ最近の情交は激しくしすぎないように、疲れさせないようにと細心の注意を払ってやってきた分、今日のこの行為はほの花の体にどんな悪影響が現れるのか心配だが止まらない。
もう止められない。
タガが外れたかのように馬鹿みたいに腰を振る俺はまるで繁殖期の猿だ。
(…どっかの誰かさんに猿柱とか言われたっけな…。)
それは昔、胡蝶に言われた言葉。
あながち間違っていなかったような気がして胸糞悪いが俺だけのせいではない。
(…ほの花が煽るのが悪ぃ。あとほの花がド派手にクソ可愛いから悪ぃ。)
頭の中で考えるのはこの行為の言い訳ばかり。
そんなことばかりを考えていたせいで、気がついた時にはほの花が俺の腕を掴んで、激しく体を痙攣させていた。