第41章 【番外編】「娘さんを下さい‼︎」※
「ほの花、天元?どうかしたのか?」
その声は先ほど信頼を勝ち取ったばかりの泰君さんだった。
冷や汗が流れ出て、状況に苦虫を噛み潰すように顔を歪ませるが、チラッとほの花を見るとお互いの気持ちは完全に一致してると表情が物語っていた。
ほの花が襖に向かって声を上げる。
「だ、大丈夫!虫が出て…!!怖くて悲鳴あげちゃったの。いま、天元が退治してるから絶対開けないで!!逃げちゃうから!」
虫って…。
まぁ、ほの花の蝉嫌いは有名だ。
そして、虫全般が苦手なのも分かっている。
兄君である泰君さんならばこの言い訳は尤もらしい言い訳にはなるだろう。
「はぁ?あのな…お前、もう20歳超えてんだぞ…?仕方ない奴だな…。天元、頼むわ。」
「はーい。了解です〜!」
案の定、納得した様子で足音が遠ざかって行くのを確認するや否や、俺は自分の肉棒を蜜壷に何の前触れもなくぶち込んでやった。
「っ、ひ、ああああっ…!!」
「シッ。聴こえるぞ?」
一瞬、ほの花の声で足音が止まった気がしたが、虫が怖いと言うほの花の証言は抜群の効果だったようだ。
そのまま足音が消えてなくなると、浅い息を繰り返して必死に手で口を抑えている可愛い女を見下ろしてみる。
「…ばぁーか。ちゃんと口塞いどけよ?ほの花ちゃん?」
「ちょ…っ!と!待ってよ…!!」
「待たねぇ。もう良いだろ?こんなドロドロに蕩けてる癖にどの口が言うんだ、よ!」
最後まで入り切っていなかった肉棒を挿入できるギリギリまで打ち付けてやった。
「んんっ!!」とくぐもった声が聴こえて、目の端にはきらりと生理的な涙が一粒光っている。
「……ほの花、しっかり咥えて、しっかり逝けよ?」
「っ、はぁ…、て、天元…!ゆ、ゆっく、りして、ね?」
「さぁねぇ…?俺は優しいからよ。ほの花に気持ち良くなってもらえるように頑張っちゃうからそれはできねぇかもなぁ?」
「な、…?!」
ほの花が大した意図もなく、先ほどの発言をしたのは分かってる。
だが、それならば何も考えられなくなるほど、逝き狂えばいい。