第41章 【番外編】「娘さんを下さい‼︎」※
ほの花の真っ白な肌には俺がつけた所有印がよく映える。
着物を取り払えば、見慣れた筈の艶かしい体がお目見えするが、何度見ても息を飲むほどの美しさにたじろいでしまう。
豊かな乳房に薄紅色の頂が俺に"舐めてくれ"と訴えかけてくる。
吸い寄せられるようにそこに舌を這わせると舌尖だけでツンと突いてみる。
「ひ、ぁっ…!!」
「何だよ、まだ触れてもいねぇのに、こんなに勃ちあがらせちまって…よっぽどヤりたかったんだな?ほの花。」
「っ!!」
薄暗い室内ではほの花の顔色をしっかり見ることは叶わないが、瞬間的に赤に染まったような気がした。
頂に舌尖を再び付けると、今度はそのままそれを口に含み、中で転がしてやった。
「ひゃ、ああああっ!!!」
背中を仰反らせて嬌声を響き渡らせたところで俺はほの花の口を慌てて押さえた。
「む、ぐ…!」
「だぁーめだって…。静かに、な?聴こえちまうぜ?お前の霰もない声がよ?」
脅すつもりはないが、知られたくないというのは同じだと思う。
そのためにはほの花の可愛い嬌声だけは今日は我慢しなければならない。
でも、ほの花も俺の言葉に耳を傾けると口を抑えられたままコクンと頷いてくれた。
「…ハハッ!可愛い奴…それでもヤりてぇんだな?」
自ら求めてくることはないほの花だけど、今日は明らかに俺を誘うようなことをなん度もしてくれるので嬉しくてたまらない。
そんな嬉しさで調子に乗ってしまった俺が軽口を叩いたことでほの花が不満げに口を尖らせて眉間に皺を寄せる。
(…あ、やべ…怒らせたか?)
機嫌を損ねたかもしれないと、慌てて謝ろうとしたのだが、俺の口は謝罪の言葉を紡ぐことは出来なかった。
ほの花が俺の首に腕を絡ませて自ら口づけをしてきたから。
顔が近づけばその顔の赤さはすぐに分かってしまう。
でも、羞恥心がある筈なのにほの花は構わず口づけを続けてきて、なされるがまま唇を堪能した。
嬉しい誤算の口づけから名残惜しくも解放されると真っ赤な顔をしたほの花が口を開く。
「…天元に、抱いてほしいって思うんだから仕方ないじゃん…。」
そんな殺し文句、男に言うという意味を体に覚えさせなければならないと俺は口角を上げた。