第39章 陽だまりの先へ(終)※
宇髄さんの指がナカに入ってきたことで、いよいよだ…と少しずつ緊張感が再燃してきた。
"慣らさないと…"と言う言葉と先ほどから何度も体に触れる硬く熱い何かが関係していると言うことだけは分かる。
一本の指が入っただけでも、今の私は圧迫感を感じていて先ほどの快感と比べると違和感のが強い。
(…これは…気持ち良く、なるのかな…?)
失礼ながらそんな感想が頭の中に浮かんだのが杞憂だと分かったのはそれから直ぐのことだった。
埋められた指がゆっくり引き抜かれると同時に先ほど気持ちよかったところも一緒に刺激をされる。
「…っ!?ああ…ッ!!」
いくら違和感があるとは言え、一度気をやってしまっていると感度が高くなるのだろうか。正直に言うと宇髄さんに触れられたところ全てが熱くて気持ち良いと感じている。
一度…二度…と蜜路を往復されると擦り付けれるそれがどんどんと快感になっていく。
奥まで埋められると再び引き抜かれて、円を描くように膣肉を押し広げられる。
少しだけ眉間に皺を寄せている彼をみれば、自分の其処がまだまだ"慣らし"が必要なのだと思わせられた。
それでも何度も何度も指を挿抜されると再び気分が高まってきたのは私で、宇髄さんの腕に掴まって必死に快感に耐えることしかできない。
「あっ、あ…、っ!ふ、ぁ…‼︎」
「…気持ち良くなってきたか?」
そう聞かれても返事をすることもできずに喘がされていて、壊れた人形のようにコクコクと首だけで頷く。
「…それならもう一本増やすぜ…?」
「え…、ちょ…ッ!く、……ぁあああああっ!!!」
ぐちゅりと音を立てて挿れられたもう一本の指の圧迫感に一瞬、息もできなかった。
気をやったわけでもないのに体は震えてその容量に慣れるのに必死だ。
「…っ、は、ぁ…、ハァ…、う、ずいさん…!」
「痛ぇか?」
「い、たく、ないけど…」
「…けど…?」
その続きを促す宇髄さんの瞳は優しい。
きっと彼は私の痛みや不安を受け入れてくれようとしているんだ。
下腹部に埋められた二本の指の違和感を感じながら不安だったことを聞いてみたいと思った。
きっと受け入れてくれる。
彼は過去も今も未来も全部丸ごと愛してくれているのだから。