第39章 陽だまりの先へ(終)※
思っているよりもずっとずっとほの花はほの花で、指から伝わってくるその蜜の量に目尻を下げる。
恍惚な表情をして俺を見上げているほの花は快感で蕩けている時の表情。
可愛い。どうしようもなく可愛くてたまらない。
俺はよく我慢したと思う。
こんな好きでたまらない女がそばにいて、よく自らを律していたと思う。
もういいよな、ほの花。
俺、お前が欲しいわ。
蜜芽からゆっくりと蜜壷に指を這わせるとゆっくりと其処に一本指を挿れてみると初めて腰を引いたほの花。
だが、それが拒否反応ではないことくらいお見通しだ。
「っ…、う、ずいさん…?」
「ん…、ごめんな?ほの花。慣らさねぇと痛いからよ。少しだけ違和感に耐えてくれるか?」
そう、異物が入ってきたことへの困惑だ。
いくら久しぶりだからとは言え、何十回もまぐわいをしているのだ。
これだけ濡れていれば指一本で痛みを伴うことはないだろうが、挿れた瞬間に困惑したのは俺も一緒だ。
(…相変わらず、きっちーなぁ…)
其処は暫く何物も寄せ付けなかった場所。
たった指一本なのに膣肉が絡みつき締め付けてくる。己の肉棒を挿れていたら呆気なく果てていそうなほどにきつい。
第一関節だけ挿れた状態で、ほの花の返事を待っていると少しだけ目線を彷徨わせてからコクンと頷いてくれた。
上から見下ろしてみればほの花の首筋から胸元には俺の印が其処彼処と付いていて、まるで一枚の絵のように美しかった。
そんな彼女の様子を見ながら、ゆっくりとずぷ…と指を挿れていくと顔を歪めながら何とか耐えてくれていて、その姿がとても愛おしいと感じる。
「…指、全部入った。痛くないか?」
「い、たくはない…、けど…変な、感じ…」
「直にそれは慣れると思う…けど、痛かったら言えよ?ゆっくり動かすな?」
「…うん…‼︎」
意気込むようこちらを見上げる姿が健気で可愛いけど、悶々とする自分の欲求はドクンドクンと大きく脈打つ。
己の肉棒は腹までつきそうなほど勃ち上がり、ダラダラと涎を垂らしているが、それでも今日は絶対に直ぐに挿れるわけにはいかない。
今のほの花は生娘なのだから。