第8章 愛し君と…(※)
女の喘ぎ声なんて唆る以外の何者でもない。
それが好いてる奴のならば尚更だ。
しかしほの花はここまでの行為自体が初めてのことで自分からあんな甘い声が出ることなんて考えもしなかったのだろう。
困惑するのも肯ける。ただ隣の部屋から聴こえてくる鼻歌もなかなか良かったが、自分の手によって我を失うほど喘ぎ乱れる声は至高の賜物だ。
俺がもっと聴きたいなんて思うのも仕方ないことだ。
「もっと声出して良いから痛かったら言えよ…。」
「…え?」
そろそろ解してやらないといくら時間があっても足りない。愛液でびちゃびちゃに濡れている蜜芽から秘所に指を這わせるとゆっくりと一本指を少しずつ挿れてみる。
「…ん、っ…。」
「悪ぃ、痛いか?」
「だ、だいじょ、ぶです…、ちょっと驚いただけ…です。」
トロトロに蕩けた蜜壷は指一本なら何とか入っていったが、そこは思った以上にキツくて額に冷や汗が伝う。
(…これ、俺の入るのかよ…。)
たった指一本ですらギュウっと俺の指を握りしめるほどの締め付けをしてくる内壁に阻まれそうになりながらも奥まで到達したところで再び引き抜き、またそれを奥まで抽送する。
「…ひ、ぃぁあっ、」
「慣らさねぇと俺のが入らねぇからよ。ちょっとほぐすけど痛かったら言えばいい。ほの花が嫌なことはやらねぇから。」
「…ぅ、は、はいっ…。」
蜜壺は問題ないほど濡れていて、生娘とは思えないほどの感度もあるので大丈夫だと思いたいが、どうにもこの内壁を解してやらねぇとコイツを壊しちまう。
多少の痛みは仕方ないとは思うが、"多少"で済む気がしないこの狭さに今日は最後まで出来なくても仕方ないとは思い始めていた。
ここまでは十分に感じてくれていたし、ほの花に絶頂を迎えてもらうことはできたわけで、俺が果ててないことなど大した問題はない。
元々は今日は我慢するつもりでいたのだ。
はち切れそうなほど膨張した欲棒も時間をかければ収まってくれる。
それほどまでにほの花を傷つけてまで抱きたいわけではない。