第8章 愛し君と…(※)
少しだけ浮いた腰から素早く手を潜り込ませると細い脚を押し広げてやる。
もちろん本当ならばそこを覗いて舐め回してやりたいところだがほの花にそんな余裕があるわけもなく、俺の肩に顔を埋めたまま離さない。
仕方なく彼女の額に口づけをするとそのまま秘所に指を這わせてみる。
──くちゅ
「…ひ、やぁっ…!」
呆気ないほどに指を滑らせてしまう濡れ具合に思わず肩透かしを喰らった。一度絶頂を迎えてはいるものの、緊張しまくっていて今も尚この状態だから慣らすのに時間がかかるだろうと踏んでいた。
それがあまりに滑らかに指に粘着質な愛液を感じたため、俺の下半身が熱く滾っていくのが分かる。
(…落ち着け、まだ駄目だ。)
分かってはいるのに体は正直だ。
こんなに濡れていたら早くそこに入りたいと願ってしまうのは人間の本能だ。
自分を律するように一つ息を吐くと、もう一度秘所に指を這わせて愛液を掬い取るように弾いてみる。
「んぁっ…!!」
「すげぇ、濡れてる…。大丈夫だ。」
いきなり指を埋めてしまいたい衝動に駆られるがグッと堪える。
(…相手は生娘だ。落ち着け、俺。)
何もしていないのに額に薄っすら汗が滲んでいるのが分かるが、そんなことも気にしていられない。
手探りで少しだけ指を上に滑らせるとぷっくりと膨れた蕾を見つけた。
「…っ、やぁっ!!う、ずいさ…?」
見つけた愛芽は既にほの花の蜜にまみれていて指を這わせると己を主張するかのように勃ち上がっていた。
そこを指で優しく摩ってやるとほの花の腰が再びビクンと仰け反り俺の手から逃れようと暴れ出す。
「やぁ、やめっ…ッ、うず、さ…?ぁあっっ!」
「ほの花、気持ちよくしてやるから。」
「ちょ、っ、と、ま、!まっ、て…ェぇ…!」
ほの花の制止を聞き入れるどころかそのまま蜜芽への刺激を続けてしまえば彼女の悲痛な嬌声だけが脳を甘く轟く。
耳元に響くそれが自分の欲をも刺激してくれるので着物の中で熱く滾る屹立から涎を垂らした。