第34章 世界で一番大切な"師匠"※
ドクドク──
自分の肉棒が脈打ってほの花の口腔内に欲望の果てを注ぎ込んでいる。
苦しそうに顔を歪めながらもそれを口内に収めている彼女。
全て注ぎ終わるとゆっくりと肉棒を抜き取ってやれば、ホッとしたような表情をこちらに向けて、そのままゴクリとそれを嚥下した。
何の迷いもなく。
少しくらい迷ってくれてもいいというのにほの花は迷うことなくそれを飲み干して恐る恐るこちらを見上げた。
「…の、飲み…ました。」
これで文句ないでしょ?とでも言いたげな顔。
確かに文句はないのだが、あまりに平気そうなほの花の態度に嫌な予感がした。
「…随分、落ち着いてんじゃねぇか。男の精液飲まされたっつーのによ。」
前の恋人っつーのは流石にこんなことはさせていなかっただろ?
俺が初めてだろ?
心の中では自分の希望が埋め尽くして、独特な緊張感が身体中に蔓延る。
「…飲んだこと、ありますから。平気です。」
だからほの花から発せられたその言葉に全身の毛穴から怒りのようなものが噴き出した気持ちになった。
これも駄目
あれも駄目
ふざけんなよ?お前の女だったかもしれねぇけどな。もう死んでんならしゃしゃってくんなよ。
コイツは俺の…
継子だ。
誰の許可を得て手を出した?
知らないうちに手篭めにしやがって。
しかも、抱くだけで飽き足らず、潮吹きまでさせたこともあって、口淫、手淫は当たり前。
口内射精もしたことあって、これを飲ませたこともあるだと?
残しておけよ。俺の入り込む隙間を。
俺の初めてを。
お前だけのモンじゃねぇんだよ。
いや、俺はコイツの師匠でそれ以上の関係ではない。それなのに今の状況はなんだ?
最早ほの花のことを性欲処理班とでも思っているような酷い扱いをしている。
「……それなら、根を上げるまでぶち込んでやるよ。」
「え…?!お、終わりじゃ…!」
「誰も終わってやるとは言ってないだろ。」
そんな屁理屈を言えば、絶望に満ちた顔をするほの花。
そんな表情を見て見ぬふりをして体を抱き上げると再び乱雑に布団に押し倒すと、俺は射精したはずなのに信じられないほど滾った男根を勢いよくぶち込んだ。